中国の電子商取引最大手アリババ(阿里巴巴)集団は、11日に実施した「独身の日」特売での24時間に販売額2680億元(約4兆1700億円)を記録し、過去最高だった2018年の2135億元を26%上回る新記録をつくった。
CNBCやフォーブス誌によると、アリババの「独身の日」特売は2009年から実施されており、米国のブラック・フライデイ(感謝祭翌日の金曜日)やサイバー・マンデイ(感謝祭翌週の月曜日)での売り上げを2018年に抜いて、24時間でのオンライン小売高として世界最大に成長した。
アリババによると、10億元(1億4300万ドル)以上を売り上げた会社は15社。それらは、ファーウェイやシャオミといった中国ブランドのほか、米国ブランドのボーズとエスティー・ローダー、ギャップ、リーバイス、ナイキ、ノース・フェイス、アップル、欧州ブランドのネスレとH&M、ロレアル、リフィップス、そして日本ブランドのユニクロと無印良品。
1億元以上の売り上げを記録したおもなブランドは300以上あり、そのなかにはジバンシーやアンダー・アーマー、ダイソン、スターバックスが含まれる。
アリババによると、「独身の日」特売では、越境電子商取引部門「天猫国際」が開設され、世界78ヵ国および地域から2万2000以上のブランドが出店した。中国外の消費者も参加し、買い物した人数は世界で5億人以上に達した。
天猫国際における国別の販売高(中国への輸出販売高)では、日本が4年連続で1位となった。2位に米国、3位に韓国、そのあとにはオーストラリアとドイツが続いた。
天猫国際での輸入品販売(中国への輸出販売高)で首位になったのは、美容および健康機器メーカーのヤーマンで、花王が3位に、そして7位にムーニーが番付けされた。
「天猫ダブルイレブン」と呼ばれる同特売では、上海で催事が開かれ、米女性歌手のテイラー・スウィフトらのコンサートも開かれた。
中国の経済成長鈍化が世界中で懸念材料となるなか、「独身の日」特売は、中国人消費者の購買力を示す一つのものさしとして、世界の金融業界や投資家らが関心を寄せて いた。
【forbes.com/sites/sergeiklebnikov/2019/11/12/alibabas-1111-singles-day-heres-which-brands-profited-the-most/#468f42fe4863】
【https://cnbc.com/2019/11/11/alibaba-singles-day-2019-record-sales-on-biggest-shopping-day.html】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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