セールスフォースはオフィス外で働く社員向けの新たな協業促進ツール「セールスフォース・エニウェア」を発表した。テッククランチ誌によると、同ツールは、新型コロナウイルス収束にともなう従業員らの職場復帰後も、外回りの多い従業員たちの遠隔協業を効果的に補佐するソリューションとして重宝される可能性がある。
▽顧客会社の遠隔協業需要に対応
セールスフォースは、新型コロナウイルス・パンデミックが起きる前から、社員がどこにいても情報を共有してオンライン協業できるよう支援するツールの開発に取り組んでいた。
「新型コロナウイルス感染症が発生したことで、開発にさらなる燃料が注がれた」とマイケル・マチャド製品担当副社長は話す。
▽通知機能を重視
セールスフォース・エニウェアは、営業担当者がニーズに応じて必要な通知を設定できる。社内の報告や各種のリストについて自動通知設定だけでなく、データベースの入力フィールドを特定するといったくわしい通知の設定も可能だ。
利用者は、部署や班の同僚と情報を共有し、オンライン・チャットで相談もできる。
データベースを超えた重要な情報の共有で、必要な情報を必要な担当者にリアルタイムで提供できるようにする通知機能によって、互いに離れていても効果的に協業できるようにする。
▽CRMソフトウェアの複雑さを軽減
その結果、顧客関係管理(customer relationship management=CRM)ソフトウェアの複雑さを軽減できるという利点がある。営業担当者は、顧客情報をCRMに入力する手間を嫌う傾向にあるため、CRMを使う意義を拡大する必要があるというのが同社の考えだ。
セールスフォース・エニウェアはまた、営業担当者の仕事にとって重要な情報を即座に知らせるため、確実な記録管理の動機をもたらすと期待される。
多くの社員が在宅勤務からオフィス勤務に戻ったあとでも、営業担当者は外出先や移動中での仕事が多い。したがって、同ソリューションは、パンデミックの影響だけでなく、労働環境の多様化という近年の動向に対応した協業効率化ツールともなる。
セールスフォース・エニウェアは、試用版が7月に提供される予定。正式版の市場投入は、2020年第4四半期となる見通しだ。
【techcrunch.com/2020/06/25/salesforce-announces-a-new-mobile-collaboration-tool-for-sales-called-anywhere】 (U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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