バンク・オブ・アメリカ、次世代の有望技術14分野を特定 ~ 次なるアップルやアマゾンの発掘のために投資家らに明示

ブルームバーグによると、バンク・オブ・アメリカ(Bank of America=BofA)の戦略家たちは、アップルやアマゾンに代表される次なる大きな投資先を発掘するという観点から、彼らが「ムーンショッツ(moonshots)」と呼ぶ次世代技術として14分野を投資家らに示した。

▽次世代の革新技術は想像より早期に到来

直訳するなら「月をねらった発砲」という意味のムーンショットとは、実現困難ながらも成功すれば非常に大きな影響力や現状打破力を持つであろう壮大な試みやその概念を意味する。

BoAの世界主題別投資調査の責任者ハイム・イスラエル氏は、人々の生活を一変させる可能性がある次なる革新技術群の到来について、多くの人たちが想像するほど遠い未来ではない、と話した。

同氏は、顧客投資家向けの報告書のなかで、「未来の技術をいま見極めることができなければ、次なる大きな変革に乗り遅れる」と指摘。それと同時に、スマートフォンや再生可能エネルギー、自動運転車といった革新は、専門家たちが予想した時期より圧倒的に早期に進んだ、と報告した。

▽14の次なる投資対象技術候補

投資家たちにとっては、アップルやアマゾン、マイクロソフト、グーグルに代表されるような高度成長を長期的に持続する優良企業を正しくかつ早期に予想して特定することが非常に重要だ。

イスラエル氏と同氏の調査班では、台頭技術や先進技術を軸に、下記14を次なる潜在的投資対象有望技術としてを挙げた。

1.6G無線通信網
2.感情的人工知能(Emotional artificial intelligence)
3.脳コンピュータ(Brain computer)インターフェイス
4.生体工学人間(Bionic humans)
5.不老不死
6.合成生物学
7.無線電力(Wireless electricity)
8.ホログラム
9.メタヴァース
10.電気垂直離着陸機(Electric vertical takeoff and landing=eVTOL)
11.海洋技術
12.次世代電池
13.環境対応採掘(Green mining)
14.炭素の回収と貯蔵

▽年率平均36%で成長する可能性

イスラエル氏の調査班によると、上記の潜在的未来技術の市場規模は、現時点では約3300億ドルと見積もられ、年率平均36%という高い率で成長を続け、2030年には6兆4000億ドルに達すると試算される。S&P500の株価指数構成企業全体の年間増益率平均6%とくらべると、それら14分野は驚異的成長を達成する可能性がある。

「それらのムーンショッツは、多くの業界に革新と変革、破壊(現状打破、生産的破壊)をもたらし、技術を原動力とする次なる成長周期に劇的に貢献するだろう」と同氏らの報告書は書いている。

(U.S. Frontline News, Inc.社提供)

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