自律走行車、早期実現可能〜鍵は不注意運転問題

 自律走行車の商用化をめぐって車両の安全にからむ規制や法的な問題が壁になる一方、自動車業界幹部は2025年かそれより早く実現する可能性があるとみている。

 ワーズ・オートモーティブ・リポーツによると、国内における衝突事故での死亡率は11年、60年来で最低を記録した。専門家は、電子安定制御をはじめとする安全技術の進化が、シートベルトの着用などへの意識の高まりとの組み合わせで貢献していると指摘した。

 しかし、死亡者数は12年に前年比で7%以上増加し、1975年以来で最高を記録した。専門家は、不注意運転の増加が背景にあるとみている。運輸省の推計によると、不注意運転は12年、3300件の死亡事故のほか、38万7000人の負傷を引き起こした。

 不注意運転の増加によって、政府当局は情報娯楽システムなどを対象とした規制のガイドライン作りを進めている。

 デンソーの研究開発者は、二次的なタスクを自動化することで、ドライバーにかかる負担を軽減する方法を研究していると説明した。

 コンチネンタルのドライバー支援システム部門は、高度に自動化された運転は20年までに、完全な自動化も25年までに達成されると予想している。

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