運転中のテキスティング撲滅運動 〜AT&Tを中心にキャリヤー大手が団結
- 2013年5月15日
- ハイテク情報
米無線通信サービス事業社(キャリヤー)の大手らは、運転中のテキスティング(テキスト・メッセージの送受信)をやめるよう訴える合同キャンペーンを開始する。
ロサンゼルス・タイムズによると、AT&Tは、10代が運転する車の交通事故死が多発する戦没将兵追悼記念日(5月の最終月曜)から労働者の日(9月の第1月曜)の間に、「It Can Wait」キャンペーンを実施する計画を掲げ、競合他社がそれに参加する。
ベライゾン・ワイヤレスやスプリント、Tモバイルのほか、200以上の組織もそれに参加する。
合同キャンペーンは5月27日から始まり、「運転中のテキスティングは非常に危険」という意識を高めるための広告を展開する。
運転中にスマートフォンを使ってテキスト・メッセージを送受信する運転者は、事故にあう確率が23倍も高まる、という調査結果がある。
AT&Tの最新調査では、車で出勤中にテキスティングをやっていると認める人は49%にも達する。
同社のランドール・スティーブンソン最高経営責任者(CEO)は、「危険性の認識は高まったが、まだ行っている人がいるため、今回の合同キャンペーンでそれを変えたい」と述べた。
同キャンペーンでは、運転中のテキスティングで事故にあった人の体験を、テレビやラジオ、ソーシャル・メディア、デジタル・チャンネルを通して共有する計画。また、ウォルマートやベスト・バイ、ラジオシャックを含む多くの小売店でも 同様のメッセージが掲示される。
同キャンペーンに使われる最初の広告では、運転手がテキスティングしていた車にはねられて下半身不随となったザビエル・デイビス・ビルボさんが登場する。2010年に起きた事故で、ビルボさんは当時15歳だった。
同キャンペーンにともなって、携帯電話メーカー大手のHTCやサムスン、パンテック は、AT&T加入者の電話にドライブ・モード・アプリケーションを標準搭載することに合意している。
同アプリケーションは、運転中にテキスティングできないようにするもの。着信しても内容を表示せずに、「運転が終わってから返事をする」というメッセージを自動送信する。
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