開発元のグーグルより儲けるサムスン 〜アンドロイド市場の95%を独占

 調査会社ストラテジー・アナリティクス(Strategy Analytics)のニール・マウストン氏によると、2013年第1四半期(1〜3月)のアンドロイド(Android)関連製品利益のうち、ほぼ95%にあたる51億ドルをサムスン(Samsung)が独占した。

 残り5%相当の2億ドルを、LGやグーグル(Google)傘下のモトローラ・モビリティ(Motorola Mobility)、HTC、ソニー(Sony)が分けた。

 ビジネスウィークによると、サムスンの一人勝ち状態は、ハードウェア・メーカーに市場を等しく共有させることでメーカーへの影響力を保持できると考えていたアンドロイド開発元のグーグルにとって歓迎すべきことではない。

 グーグルはアンドロイドを無料もしくは格安で提供している。

 マウストン氏は、アンドロイド・プラットフォーム関連の売上高と利益では、いまやサムスンがグーグルを上回るとの見解を示した。

 また、サムスンが今後、「アンドロイド生態系の将来の方向性に影響を与える」ために市場での優位な立場をてこ利用することも考えられる、とマウストン氏は指摘。その一例として、アンドロイドの機能更新時に、独占的あるいは競合企業に先駆けてアンドロイド新版の入手をグーグルに求めてくる可能性が挙げられる。

 グーグルがモバイル戦略の再考を迫られるのは、今回が初めてではない。グーグルはもともと、端末の自社製造には消極的だったが、ネクサス(Nexus)の不振を受けて方針を転換し、端末製造のモトローラ・モビリティを買収した。

 また最近では、サムスンが販売するスマートフォン「ギャラクシーS4(Galaxy S4)」からサムスン独自のアプリケーションを排除してグーグルのサービスだけを残した機種を販売することを明らかにした。

 顧客であるサムスンの機種をグーグルが再販するという同決定には、グーグルのハードウェア事業の混乱が見て取れる。

 一方、ストラテジー・アナリティクスによると、スマートフォン関連販売高全体(端末やアプリケーションを含む全体)ではアップル(Apple)が占有率57%で首位、サムスンが2位で41%と、その両社で98%という驚異的強さを誇る。

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