ソーラー・パネルの角度調節ロボット 〜新興企業が第2世代を発表
- 2013年7月17日
- 環境ビジネス
新興企業のキューボーティックス(QBotix)は、太陽の位置に応じてソーラー・パネルの角度を変えるロボットの新型を発表した。同社は約1年前に同ロボットの第1世代を発表しており、今回の新型ロボットはその後継機種となる。
ギガOM誌によると、サンフランシスコで開かれる業界会議「インターソーラー(Intersolar)」に合わせて発表された新型ロボットは、従来型よりも小型かつ軽量で部品数が少ないため、組み立てが簡単だ。
同ロボットには、検知器やGPS、無線接続機能が搭載されており、パネルの状況を施設管理者に随時報告できる。太陽の位置に合わせてソーラー・パネルの角度を変えることで、発電効率を最大限に高めるのが狙いだ。
同様の目的を達成する従来の技術は、一般に「トラッカー」と呼ばれ、ソーラー・パネルの下に設置された台によってパネル角度を調整する。アップル(Apple)がネバダ州リノに建設予定のデータ・センターでは、サンパワー(SunPower)のトラッカー技術が使われる予定だ。
トラッカーは通常、独自のモーターや電子部品を搭載しているため、太陽光発電施設の開発プロジェクトに大幅の付加コストをもたらす。特に2軸型のトラッカーは、1軸型に比べて正確な角度調整が可能だが高コストだ。
キューボーティックスでは、第1世代機種「SolBot R-200」を発表した際、同サイズの1軸型トラッカーと同じコストで2軸調整が可能だと説明していた。新型の「SolBot R-225」は、340キロワット相当のパネルを操作でき、第1世代に比べて13%の能力拡大を実現する。
同社によると、同ロボットはカリフォルニア州やアリゾナ州、および日本の太陽光発電施設計5ヵ所にすでに導入されている。
同社はこれまでに、NEAやファイアーレイク・キャピタル(Firelake Capital)、日米の初期段階投資を専門とするDFJ JAIC、さらに米エネルギー省から計1250万ドルの資金を調達している。
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