マイクロソフト、シアトル市の省エネ推進 〜2030年までに50%削減へ
- 2013年7月17日
- 環境ビジネス
マイクロソフト(Microsoft)は、アクセンチュアとの協力を通じて、地元シアトル市内の商業建物200万平方フィートのエネルギー消費削減を目指す。
グリーンビズ誌によると、2年間から進められてきた同プロジェクトは、シアトル市経済開発局が推進する市全域の省エネ化計画の一環であり、連邦政府のエネルギー省からの補助金も投じられている。
マイクロソフトのほか、地元電力会社のシアトル・シティ・ライトや、ダウンタウン地区の建物所有者を代表する官民共同組織のシアトル2030ディストリクト(Seattle 2030 District)が参加しており、2030年までにダウンタウン地区で商業建物エネルギー消費量の50%削減を目指す。
当初の計画で対象となる建物には、シアトル市庁舎やシェラトン・ホテル、ボーイングの事業所、ワシントン大学医学部の研究施設をはじめ、様々な用途の建物が含まれる。
マイクロソフトによると、対象となるそれらの建物では光熱費を15〜25%節約できる見込みだ。
「これはITを使ったソリューションで、データの提供以外に建物所有者に要求するものはいっさいない」と、マイクロソフト公共事業部門担当のビル・ミッチェル上席部長は話す。
建物にすでに導入されている検知器やメーターといった電力消費管理システムを使って収集したデータをウィンドウズ・アジュールで分析し、データベースのマイクロソフトSQLサーバー2012で処理して、建物管理者がエネルギー使用状況を監視および管理できるようにする。
ほかのアプリケーションも導入される見通しだが、アクセンチュアのスマート・ビルディング&エネルギー・ソリューションズ担当部門がそれらを選定することになっており、具体的なことは明らかにされていない。
マイクロソフトは、本社キャンパス内の13棟の建物で同様のプロジェクトをすでに実施しており、10%の電力消費削減を達成した実績がある。
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