GE、3Dプリンター活用を拡大 〜 20年以内に製造工程の半分以上に関与

 ゼネラル・エレクトリック(GE)は、3Dプリンターの使用を拡大しており、20年以内に立体印刷技術が製造工程の半分以上にかかわるという予想を示した。

 インベスターズ・ビジネス・デイリーによると、現在、GEの製造業務で3Dプリンターを使用している割合は10%未満だが、その割合は10年後には20〜25%、20年後には50%以上になる、と同社は見積もっている。

 「それらの数値は、3Dプリンターで作られる部品の割合というわけではなく、3Dプリンター技術が何らかの形で関与する割合を示すもの」「たとえば、製造に使われるツールや開発段階での試作品作製も含まれる」と、GEのクリスティン・ファーストス製造技術責任者は説明する。

 GEは、医療機器からジェット機のエンジンまで、様々な分野で3Dプリンターをすでに使っており、製品だけでなく製造機器の開発段階にも3Dプリンターを導入している。

 「3Dプリンターを使うことで、(多額の経費をかけて実際に作る前に)意図した利点を実現できるかどうか見ることができる」とファーストス氏は話す。

 GEは、大型部品の製造では従来どおりの製造技術を使う計画だが、特に工具製作や修理部品の製造では3Dプリンター技術が大きな役割を果たすとみている。

 GEの動きは、ほかの大手メーカーにも影響を及ぼす可能性がある。「エンジン製造を手がけるプラット&ウィットニーやロールスロイスが追随するだろう」と、パイパー・ジャフレーのトロイ・ジェンセン上席部長は話す。

 GEの航空事業部門であるGEアビエーションは2012年に、3Dプリンターを製作するモリス・テクノロジーズ(Morris Technologies)を買収している。

 3Dプリンター技術を手がけるほかの企業も、今後は大手に買収されるか、独立を維持しながら業績を伸ばす可能性があると期待される。

 現在、3Dプリンターの製造販売業界では、3Dシステムズやストラータシス(Stratasys)、エックスワン(ExOne)といった企業が台頭している。

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