テラデータ、大規模データ分析製品を発表 〜 情報発掘に劇的効率化の期待

 大規模データ(Big Data)分析技術を手がけるテラデータ(Teradata)は、アスター・ディスカバリー・プラットフォーム(Aster Discovery Platform)という新たなデータ発掘プラットフォームを発表した。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、新世代ソリューションの一部と位置付けられる同プラットフォームには、グラフ・エンジンのアスターSQL-GRやテラデータSNAPフレームワークが含まれる。

 アスターSQL-GRグラフ・エンジンは、数百万ノードまでの拡張性を有し、システム・メモリーに限定されずに大規模データを並行処理できる。大規模な分析グラフ・クエリーのネイティブ処理を実現し、顧客離反傾向の把握や不正行為の検出に用いることができる。

 一方のテラデータSNAPフレームワークは、複数の分析エンジンを動作させて、利用者の発見ニーズに合わせてシームレスに組み合わせることが可能。グラフやマップリデュース(MapReduce)、統計、タイム・シリーズ、さらにSQLベースの分析に利用できる。

 「アスター・ディスカバリー・プラットフォームの革新的な設計によって、世界中のデータ研究者が複雑さを解消でき、分析能力を大幅に高められるだろう」とテラデータ・ラブズのスコット・グナウ社長は述べた。

 アスター・ディスカバリー・プラットフォームの特徴は、双方向のSQLステートメントを実行して、一つまたはすべての分析を一つのソリューション内で起動させられる点にある。その機能によって、発見過程が加速し、情報を効率的方法で視覚化できる。

 たとえば、食料品小売店において、高利益率の商品購入に影響する低利益率の食品を探し出すといった分析を簡単に実行できる。

 調査会社IDCの大規模データ担当副社長ダン・ベセット氏は、「データを分析して洞察を得るのに必要な機能を持っている組織が全体のわずか10%しかないことが最近の調査で明らかになった」「この分野には明らかに大きな改善の余地がある」「統合されたデータ発見プラットフォームは、あらゆる組織が必要とする製品だ」と指摘し、テラデータの新プラットフォームに可能性があることを示した。

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