シスコ、スマート・グリッドで提携関係を強化
- 2012年10月11日
- ハイテク情報
シスコ・システムズ(Cisco Systems)は、スマート・グリッド分野の企業との提携関係強化を狙いとした「コネクテッド・グリッド・シスコ・デベロッパー・ネットワーク(Connected Grid Cisco Developer Network)」を立ち上げた。
シスコはすでに、OSIソフト(OSIsoft)やプロクシメトリー(Proximetry)、スペースタイム・インサイト(Space-Time Insight)、アルヴァリオン(Alvarion)、アイトロン(Itron)、エルスター(Elster)、アルストム(Alstom)、クーパー・パワー・システムズ(Cooper Power Systems)といったスマート・グリッド関連企業と提携している。
グリーンテック・メディアによると、今回の提携網立ち上げは、基本的に、それらの企業に提供してきた開発者支援を拡大するものだ。シスコの提携網には、約700社、1000製品が含まれる。
スマート・メーターを製造するアイトロンとエルスターでは、シスコのIPv6対応無線通信網技術を自社メーターに統合しつつあり、また、アルストムとクーパーは、シスコの技術を利用して変電所や送電網機器を接続させている。
また、新しい提携網には、以前からシスコと関係を築いてきたバックエンドのIT企業も数多く含まれる。たとえば、シスコのスマート・グリッド管理プラットフォームに技術を提供しているビットステュー(BitStew)とインフォブロックス(Infoblox)、シスコが採用している高速スイッチ技術を開発するシンメトリコム(Symmetricom)とマインバーグ(Meinberg)がある。
シスコのスマート・グリッド販促を担当するサンケット・アンバーカー上席部長によると、同社は現在、ソフトウェア提携先との協力を通じて、プラットフォーム・ソリューションのパッケージ化を進めている。
たとえば、EMCやVMウェア、ネットアップ(NetApp)との提携を通じて開発するデータ・センターや通信網管理のITプラットフォームは、スマート・グリッド構築にとって欠かせないという。
開発企業との提携拡大に伴って、シスコでは、相互運用性と認証テストの支援も提供して、「シスコ・コンパティブル」製品を増やしていく方針。認証テスト分野では、DNV KEMAやログリズム(LogRhythm)といった提携企業を通じて、連邦政府のNERC-CIPをはじめとする各種規格への準拠確認を支援する。
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