グーグル、社内検索エンジンを強化
- 2012年10月11日
- ハイテク情報
グーグル(Google)は、各社の社内電算システムに保存されているいかなる情報でも利用者が発見できるようにする社内検索エンジン「サーチ・アプライアンス(Search Appliance)」を更新した。
コンピュータワールドによると、10月16日に発売予定の同グーグル・サーチ・アプライアンス7.0(GSA 7.0)は大企業向けの検索エンジンで、デスクトップ型パソコンからタブレット、スマートフォンまで、保存場所がどの機器であろうと検索できるのが特長。
「社内における情報検索技術の未熟さは、いまだ解消されていない課題の一つ」「われわれは、世界的に大きな企業が有する複雑な電算環境でも情報検索を可能にすることで、企業検索機能の大幅向上に注力する」とグーグルのマシュー・エイクナー企業検索統括責任者は述べた。
エイクナー氏によると、GSA最新版は、情報と検索内容の関連性を緻密に認識する機能を高め、利用者が探している可能性が高い内容を自動的に特定する。
それに加えて、最新版では、「群衆の知恵(wisdom of crowds)」の恩恵を検索機能に反映させるべく、従業員たちがそれぞれの検索結果を加えていけるようにすることで、検索精度を向上させる機能がある。
調査会社IDCのデイビッド・シュブメル氏は、社内検索機能がウェブサイト検索くらい使いやすく正確であってほしいと感じている大企業の多さを強調する。
IDCが2009年に実施した調べによると、米国企業では社員一人あたり1週間に平均8.8時間を社内検索に費やしている。社員一人あたり年間1万4209ドルの検索費用を企業が浪費している計算になる。
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