利用者の入力データで建物管理を効率化 〜 ビルディング・ロボティクス

 新興企業のビルディング・ロボティクス(Building Robotics)は、人間による入力に基づいて商業建物のエネルギー管理を行うオープン・ソース・システムを開発した。

 同社は、カリフォルニア大学バークリー校のコンピュータ科学研究者であるアンドリュー・クリオウコフ氏とスティーブン・ドーソン・ハガティ氏によって1年前に設立された。

 初の製品「コンフィー(Comfy)」は、オフィス・ビル内の人が温度を管理できるようにする携帯アプリケーションだ。ある人が暑すぎるまたは寒すぎると感じれば、自分のいるエリアの温度を変えることができる。その変更が気に入らない人が同じエリア内にいれば、その人も温度設定を変更できる。

 グリーンテック・メディアによると、「すべては人間から始まる。商業建物の効率化において欠けている要因は人だ」「いくつもの検知器を設置する代わりに、人間をデータ・ポイントに使用している」と、クリオウコフ最高経営責任者(CEO)は説明する。

 同じオフィスで隣同士に座っている人の間でも、快適温度には開きがあることが多い。そのことを考えると、コンフィーのようなアプリケーションが導入されれば、みんなが争って自分の快適温度を設定しようとするかもしれない。

 しかし、クリオウコフ氏はその可能性を認めながらも、バックエンドのシステムがそうした差異に対応するように設計されていると説明する。

 「利用者が検知器だ。彼らの好みに基づいて、建物のプロファイルを構築できる」「区域ごとにプロファイルを把握したうえで、建物を最適化できる」と同氏は言う。

 理論上は、バックエンドの学習機能が情報を蓄積するほど、人間が調整する必要は減る。建物のなかで最もスマートな存在である人間を利用する最適化の取り組みは、機器を導入して維持管理する必要性を排除する。

 「入居者によるスマートフォン経由の入力は、非常に有益なデータ源だ。この情報を使ってできることはたくさんある」とクリオウコフ氏は話す。

 同社はこれまでに、グーグル・ベンチャーズやクレアモント・クリーク・ベンチャーズ(Claremont Creek Ventures)、フォーメーション8(Formation 8)、レッド・スワン・ベンチャーズ(Red Swan Ventures)から114万ドルを調達している。

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