マツダ、米ディーラーを再編〜販売不振の店舗を廃止へ

 今後2年間で米国自動車販売を3分の1押し上げたいマツダは、業績が低迷する販売店を廃止し、店舗当たりの売上高を大幅に押し上げる計画だ。

 オートモーティブ・ニュースによると、北米への輸出が世界売上高の約3分の1を占めるマツダは、成長の鍵として米国内35地域の都市部に販売・マーケティングの照準を合わせている。

 北米事業を統括する丸本明副社長によると、昨年10月からディーラーに新戦略の説明を開始した。

 マツダは、将来的なディーラーの数などについて数字を公表していない。丸本氏はこのほか、販売目標を達成するためどの程度の店舗数が必要かについてもコメントを控えた。

 6月に就任した小飼雅道社長は、2015年度(16年3月期)の米販売台数目標を40万台に設定している。13年度(30万台)から3分の1増、12年度(27万3000台)から47%増となる数字だ。

 売上目標はまた、1986年1〜12月に記録した過去最高の販売台数(37万9843台)も上回る。

 マツダは米国内で637店舗を展開し、12年の販売台数は1店舗当たり437台と、11年の393台から増加した。

 丸本副社長によると、上半期の都市別販売台数は、マツダが最も重視するロサンゼルスで38%増、ニューヨークで29%増を記録した。

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