小型ピックアップてこ入れ〜GM、高性能機種を投入

 ゼネラル・モーターズ(GM)は2014年、質を向上させた小型ピックアップ・トラック2車種を発売し、同分野のてこ入れを図る。

 AP通信によると、GMは昨年発表した「シボレー・コロラド」と今月発表したばかりの「GMCキャニオン」を、いずれも今秋に発売する。小型ピックアップ市場はフォードとクライスラーがすでに撤退しており、ホンダや日産も苦戦している。

 1990年代には、大きさに見合った燃費や機能性が市場に受け入れられ、国内で毎年100万台以上の小型ピックアップが売れたが、より機能の高い大型トラックが最終的に燃費で追い付くと販売は落ち込み、13年は前年比14%減の22万7000台にとどまった。

 GMC部門のマーケティング担当者トニー・ディサール氏によると、消費者が大型ピックアップや小型SUV(スポーツ多目的車)、中型セダンに移ったのは、小型トラックが快適さや静かな車内、最新機能、良い燃費を提供できなかったためという調査結果が出ている。新型キャニオンはこれらの機能を提供し、しかも本格的なピックアップになっているという。

 GMの商品開発責任者マーク・ロイス氏は、キャニオンが「大型ピックアップに代わるモデルになる」と話した。エンジンは最大193馬力の2500cc4気筒モデルと、302馬力の3600ccV6の2種類で、2年目以降はディーゼルも提供される。また、ボンネットをアルミにするなど軽量化が図られ、車内や荷台への乗り降りもしやすいよう工夫されている。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 今年、UCを卒業するニナは大学で上級の日本語クラスを取っていた。どんな授業内容か、課題には...
  2. ニューヨーク風景 アメリカにある程度、あるいは長年住んでいる人なら分かると思うが、外国である...
  3. 広大な「バッファロー狩りの断崖」。かつて壮絶な狩猟が行われていたことが想像できないほど、 現在は穏...
  4. ©Kevin Baird/Flickr LOHASの聖地 Boulder, Colorad...
  5. アメリカ在住者で子どもがいる方なら「イマージョンプログラム」という言葉を聞いたことがあるか...
  6. 2024年2月9日

    劣化する命、育つ命
    フローレンス 誰もが年を取る。アンチエイジングに積極的に取り組まれている方はそれなりの成果が...
  7. 長さ8キロ、幅1キロの面積を持つミグアシャ国立公園は、脊椎動物の化石が埋まった岩層を保護するために...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る