立体印刷、今年は主流に接近か 〜 アドビの機能拡充で操作が簡単に

 立体印刷の普及可能性については過去2年ほどの間に頻繁に取り上げられてきた。2013年には、製造分野での普及や、消費者向け低価格機種の登場が関心を集めたが、立体印刷機(3Dプリンター)を所有する企業も消費者もそれほど多くない。

 しかし、2014年は、立体印刷機が主流にかなり接近する可能性が高いと期待される。現在、消費者向けの低価格機種を出している主なメーカーには、メーカーボット(Makerbot)や3Dシステムズ(3D Systems)、ロボ3D(RoBo3D)がある。

 ニューヨーク・タイムズによると、立体印刷機が広く普及するのに課題となっている一つはソフトウェアだが、アドビ(Adobe)が先週、立体印刷対応機能を画像編集アプリケーションのフォトショップCCに組み込む計画を発表したことで、その課題が劇的に解消されると予想される。

 アドビのウィンストン・ヘンドリクソン副社長によると、フォトショップCCの立体印刷機能を使うことで、従来型の印刷機と紙に印刷するかのような感覚で立体物印刷を操作できる。

 さらに、利用者が所有する立体印刷機を指定したり、シェイプウェイ(Shapeways)に代表される立体印刷サービス・オンライン受注業者を出力先として選べる機能も組み込まれている。

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