国内ソーラー設置容量41%増〜13年、年末に記録的な伸び
- 2014年3月12日
- 米国ビジネス
2013年、米国のソーラー業界は記録的な成長を遂げた。
グリーンビズによると、GTMリサーチと太陽エネルギー産業協会(SEIA)が発表した年次報告書「Solar Market Insight Year in Review 2013」では、昨年の設置容量は太陽光発電(PV)が前年比41%増の4751メガワット(MW)となったほか、集光型太陽熱発電(CSP)は410MWだった。
ソーラーは、天然ガスに次いで2番目に大きな国内の新しい発電源となっており、設置コストは下がり続け、年末時点で前年より15%低下した。米国では13年末に44万件以上のソーラー発電システムが稼働しており、総出力はPVが1万2000MW、CSPは918MWとなっている。特に第4四半期の伸びは米史上最大で、通年の44%に相当する2016MW分が設置された。
地域別では、依然としてカリフォルニアが全体の半分以上を占めて市場を主導しており、13年は同州だけで11年の全米設置容量を上回った。一方、2位のアリゾナは421MWで、前年の710MWから減速した。大きく伸びたのは3位のノースカロライナ、4位のマサチューセッツとジョージアで、3州の合計は663MWと前年の2倍を超えた。
全体の81%は、5位のニュージャージーを含むトップ5州が占めた。14年は26%の伸びが予想されており、設置容量は約6ギガワット(GW)、累計は20GWに近づく見通し。
GTMリサーチのシャイル・カン上席副社長は「数字より重要なのは、13年に初めて米ソーラー市場が主流に向かい始めたこと」と指摘した。またSEIAのローン・レスク代表は「業界はまだその巨大な将来性のほんの一部を見ているだけ。過去18カ月間の設置容量はそれ以前の30年間の総量を上回り、業界は昨年だけで多くの新雇用を生み、米経済に大きく貢献した」と話した。
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