グーグル・グラスに関する「10の俗説」に回答 〜 出荷に向けて誤解払拭
- 2014年3月25日
- ハイテク情報
グーグル(Google)は、メガネ型電子端末のグーグル・グラス(Google Glass)を2014年末に出荷するのにともない、「(グーグル・グラスに関する)10の俗説」と題したブログのなかで、グーグル・グラスに関するうわさや憶測、誤解の払拭を図る。
グーグルはこれまで、約8000人にグーグル・グラスを試用してもらい、感想や意見を吸い上げて、最終的な商品化に向けて最後の改良を進めている。
コンピュータワールドによると、グーグル・グラスの開発班が「10の俗説」を列挙して回答を示したことは、誤認や批判的雰囲気が先行したことへの対応策だ。
まず、開発班は、グーグル・グラスが使用者の実世界参加を阻害するという「俗説」について、「コンピュータや電話、タブレットをのぞき込む代わりにグーグル・グラスを使うことで、周囲で起きていることを見て参加できる」と説明。
開発班はさらに、人生で大事な瞬間を「スクリーン越しに体験すべきではない」「グーグル・グラスの初期設定がオフになっているのは、そのためだ」と続けた。
また、グーグル・グラスが常にオン状態になっており会話を継続的に録音しているという批判については、事実と異なると否定した。開発班によると、グーグル・グラスの動画録画時間は10秒に初期設定されており、延長も可能だが、常時録画はできない。電池持続時間は最大45分。
安全上の問題については、一部で言われているようにグーグル・グラスが利用者の目を覆うことはなく、前方の視界を遮ることはないと反論。
周囲の人のプライバシーを侵害するという指摘については、「秘密裏に録画するにはグーグル・グラスは目立ちすぎる」と述べて懸念を一蹴した。さらに、グーグル・グラスは、音声コマンドやボタン操作のたびに点灯するため隠匿性がない、と開発班は強調した。
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