ネスト、グーグルと情報を共有〜ユーザーが在宅かどうか
- 2014年7月1日
- 米国ビジネス
今年2月にグーグル傘下に入った家庭用スマート・サーモスタットなど製造のネスト・ラブズが、グーグルとユーザー情報の一部共有を始める。
ウォールストリート・ジャーナルによると、これによってグーグルはネスト製品の利用者が在宅かどうか分かるようになり、ユーザーはグーグルの携帯アプリを使って音声コマンドで自宅の温度設定などができるようになる。また、グーグルのパーソナル・デジタル・アシスタント「グーグル・ナウ」で、スマートフォンの位置情報機能を基にユーザーの帰宅に合わせて自動的に室温を設定することも可能となる。
第三者、特にグーグルとの情報共有にはプライバシー侵害の懸念もあるが、ネスト創設者の1人マット・ロジャース氏によると、グーグルが情報を入手するにはネスト利用者の承諾を得る必要があり「われわれは自動的にグーグルという巨大な機械の一部になるわけではない」という。
同氏はさらに「ネストのプライバシー保護方針の中で、 顧客情報の利用目的はネストの商品やサービスの提供および改善に限られている」と説明。ネストが共有する情報は「ユーザーが在宅かどうか」という内容がほとんどで、eメール・アドレス、氏名、住所などは含まない方針という。
また、グーグルを含めネストとつながる企業は、入手する情報やその用途をユーザーに説明しなければならない。
ネストは先週、家庭用のビデオ監視カメラ製造の新興企業ドロップカム(Dropcam、カリフォルニア州)を5億5500万ドルで買収すると発表したばかりで、これでグーグルはユーザーの自宅内の様子が撮影されたリアルタイムの動画情報にもアクセスできる可能性を得たことになる。
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