AWS、払い過ぎを避けられる料金体系を導入 〜 需要に応じてCPUを分配
- 2014年7月2日
- ハイテク情報
アマゾン・ウェブ・サービス(AWS=Amazon Web Services)は、遠隔デスクトップや開発環境、小規模データベース、低トラフィック・ウェブサイトといった低インパクト・アプリケーション用に一連のクラウド電算インスタンス「T2」を導入した。
企業は、電算処理能力の大きさに応じて、適切なインスタンスを選択できる。
データ・センター・ノーレッジ誌によると、T2は、AWS利用企業にとって、クラウド・サーバーのサイズを「適正化する」試みの一つ。企業は必要な処理能力だけを適宜利用し、それに対してのみ料金を支払うことが可能になる。
クラウド電算サービス利用企業は、ピーク時の電算需要を基準に処理能力を設定する傾向がある。そのため、設定処理能力の大半を使っていないピーク時以外のほとんどの時間帯も、高額な料金だけが発生するという問題を利用者側にもたらしていた。
T2で定める新インスタンスは、継続的に少量の電算能力を利用するが、時折、電算能力の増強が必要となる場合を対象とする。
各インスタンスには、CPUのコア性能をどの程度利用するかをパーセンテージで示した「基本パフォーマンス(Baseline Perfomance)」が設定される。
また、CPUの基本分配量を使わなかった場合は、各インスタントにつき、CPUの時間あたりクレジット(CPU credits-per-hour)が付与される。
クレジットはインスタンス稼働時に使用可能で、最大24時間有効。
たとえば、「t2スモール・インスタンス(t2.small instance)」の場合、インテル(Intel)の2.5ギガヘルツ対応プロセッサー「ジーオン(Xeon)」単一コアの処理能力20%が分配される。
分配処理能力を使い切らず、クレジットがたまり続ける企業は、分配処理能力の小さなインスタンスに切り替えることができる。
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