石油枯渇まであと53年〜可採埋蔵量1.6兆バレルとBP

 地球の残存可採埋蔵量を毎年推定している英石油大手BPの最新報告書は、世界の埋蔵量は2013年末時点で約1兆6880億バレルで、現在のペースで採掘を続けると53.3年で枯渇すると結論づけた。このままだと人類は53年以内に石油に代わるエネルギー資源を見つけなければならないことになる。

 オイルプライス・コムによると、可採埋蔵量は前年から1.1%増え、過去10年間では27%(3500億バレル強)増加した。増加分にはロシアで見つかった9億バレルやベネズエラの8億バレルが含まれ、全体の71.9%は石油輸出国機構(OPEC)の国々が所有している。

 水平掘削やフラッキング(水圧破砕)で産出量を増やしている米国の埋蔵量は442億バレル。前年比では26%増加し、バッケン、イーグル・フォード、パーミアン盆地といったシェール・オイル産地は、当初の見込みより多くの量を提供できる見通しだ。ただし、正確な埋蔵量を知る方法はなく、BPは同社ウェブサイトで「地球にどれだけの石油があるのか、そのうちどれだけを将来産出できるかは誰にも分からない」と断っている。

 さらに、可採埋蔵量や採掘量は毎年増えても、採掘に絡む懸念は拡大している。新しい採掘法は大量のエネルギーを消費するだけでなく、特にシェール採掘では化学物質や金属が使われ、有害な廃水が大量に出る。

 一方、こうした技術で米国の石油自給率は高まっているが、中国などは自給できていない。BPによると、アジア太平洋地区の石油埋蔵量はこのまま行けばあと14年で枯渇するとみられ、そうなれば化石燃料の大量消費国である中国は完全に輸入に依存することになり、世界の油田にかかる負担は一層増大する。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

最近のニュース速報

資格の学校TAC
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用
Universal Mobile

注目の記事

  1. ステンレス製のお皿にライスが隠れるようにルーを全体にかけ、その上にトンカツ、そして付け合わせにはキャ...
  2. この原稿を書いているのは2020年6月12日。昨日、ニナの義務教育が終了した。オンラインでの...
  3. アラスカ州とカナダの国境地帯に広がるのは、世界最大規模の自然保護区。北米大陸最高峰の山々に世...
  4. コロナ禍の3カ月の自粛生活は、私たちそれぞれに、自分の忙しい生活を今一度振り返る良い機会とな...
  5. ニューヨークを拠点に、さまざまなセミナー、フェスティバルやディナー会などのイベント、質の高い日本食を...
  6. 疲労の原因には、精神的ストレス、身体的ストレス、生活環境ストレス...
  7. 2020年6月6日

    第74回 世界は変わる
    新型コロナウィルス(COVID-19)の世界的大流行が起こってから、約2カ月が過ぎようとして...
  8. 2020年6月5日

    第82回 実践的教育
    この原稿を書いている2020年4月現在、全米は新型コロナウイルスのパンデミックの渦中にある。...
ページ上部へ戻る