米海兵隊、拡張現実メガネを訓練に採用 〜 NASAも宇宙飛行士訓練に活用

 米海兵隊(U.S. Marines)は、兵士の戦闘訓練に拡張現実(augmented reality=AR)技術を活用している。

 最近では、カリフォルニア州ロス・ガトス拠点のSAフォトニクス(SA Photonics)が完成させたばかりの拡張現実対応メガネを海兵隊員に装着させ、バージニア州のゴルフ・コースに戦車や炎、煙のイメージを重ね、模擬戦場を再現した。

 コンピュータワールドによると、拡張現実システムによって兵士らとその指揮官は、駐留所に近い安全な場所で戦場さながらの訓練や、さまざまの状況に応じた訓練を実行でき、また、模擬戦場用に実際に建物を作ったり、戦車や仮想敵兵を用意したりする費用も削減できる。

 さらに、海兵隊にとってもっとも重要なこととして、兵士の状況認識を向上させ、幅広い情報にもとづく意思決定を支援することが期待されている。

 テクノロジー・ビジネス・リサーチ(Technology Business Research)のエズラ・ゴットヘイル氏は、こうした現実拡張システムは軍隊だけでなく、捜索救助組織や緊急救援隊にとっても有用であると指摘し、「あらゆる種類の訓練に応用可能」と話す。

 また、ZKリサーチ(ZK Research)のゼウス・ケラヴァラ氏も、今後は多くの業界で拡張現実技術の採用が進むと予想。「(拡張現実技術は)人々の応答時間の改善に役立つ」「実際の戦場で練習するわけにはいかないが、拡張現実メガネの使用はその次善策だ」と期待する。

 米政府機関としては、米航空宇宙局(NASA)でも、小惑星や火星に向かう宇宙飛行士を支援する目的でスマート・メガネを試験中であることを3月に明らかにしている。

 NASAの拡張現実メガネは、サンフランシスコ拠点のオスターハウト・デザイン・グループ(Osterhout Design Group)が開発したもので、 NASAが開発したアプリケーションとソフトウェアを利用している。

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