NASA、ロボシミアンを宇宙での作業に転用へ 〜 ダーパと協力し研究に着手

 米航空宇宙局(NASA)は、独自のロボットを国際宇宙基地(ISS)での作業に活用する計画を打ち出した。

 NASAには、ジェット推進研究所(JPL=Jet Propulsion Laboratory)という機関があり、JPLは自律型ロボットのロボシミアン(Robosimian)というロボットを開発している。

 ロボシミアンは、国防高等研究計画局(DARPA、ダーパ=Defense Advanced Research Projects Agency)が6月初旬に開催したロボティクス・チャンレンジ(Robotics Challenge)というロボット競技大会決勝戦で5位に入った。

 ロボティクス・チャンレンジは、福島第一原発危機を受けて、人が接近できない被災場所や事故現場での救援活動および復旧作業を実行できるロボティクス技術の開発を支援するために、ダーパが約3年前から予選を開いて先日の決勝戦にいたった。

 優勝したのは、韓国科学技術院(KAIST、科学技術専門の国立大学)のチーム・カイスト(Team KAIST)で、優勝賞金として200万ドルを獲得した。日本勢の最高位は、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)と産業技術総合研究所の連合チーム「アイスト・ネド(AIST-NEDO)」の10位だった。

 コンピュータワールドによると、JPLでは「被災地復旧作業以外でのロボシミアン活用法として、宇宙での組み立て作業を想定しており、ダーパとの協力によって研究をすでに進めている」とJPLのブレット・ケネディー研究主任は話す。

 ロボシミアンは、ロボティクス・チャンレンジに出場したほかのチームがグーグル(Google)傘下のボストン・ダイナミクスに開発されたヒューマノイド(人型ロボット)のアトラス(Atlas)を改造したのとは違って、二足歩行もできる4本足という独自の設計が特徴。

 その特徴から、無重力環境で人工衛星を組み立てたり部品の交換、燃料補給、あるいは宇宙飛行士たちの緊急避難設備としても機能する、とJPLでは考えている。

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