シャープ、エネルギー・ツールベースを統合 〜 蓄電の節約効果を正確に測定
- 2015年9月21日
- 環境ビジネス
シャープは、自社の蓄電システムにエネルギー・ツールベース(Energy Toolbase)のソフトウェアを統合する。シャープはそれによって、蓄電システムを設置することで電気代をどれほど節約できるかを導入企業が簡単に見極められるようにする。
クリーンテクニカによると、シャープは、単独または太陽光発電システムとの併用で販売している「スマートストレージ(SmartStorage)」のもたらす節約効果を正確に見積もるためのツールとして、エネルギー・ツールベースを活用する。
大口の電力顧客がピーク時に支払う需要電力料金は、光熱費の大きな部分を占めるようになっている。米国やオーストラリアをはじめ多くの場所では、需要電力料金が高いため、蓄電システムによる節約効果を簡単に把握できれば、蓄電システム導入の有力な動機となる。
「蓄電システムの導入提案は、作成に時間がかかることもある。電力会社の料金体系が複雑で、しかも頻繁に変更されるため、顧客に提案する見積もりの精度を確認するのは困難だ」とカーク・ストークス氏は話す。
ストークス氏は、シャープが新しく設置したエネルギー・システムズ&サービシズ・グループの営業責任者。
「エネルギー・ツールベースを使うことによって、シャープの蓄電プロジェクトを手がける業者がすばやく提案書を作成し、節約効果を正確に示せるようになる」。
エネルギー・ツールベースの設立者兼最高経営責任者(CEO)のジョン・ガースキ氏はシャープとの提携について、「シャープは蓄電市場でもっとも定評ある企業の一つ」「直接統合が実現するのは大変嬉しいことだ」「蓄電プロジェクトの効果を分析するツールがほしいという声は、開発業者から常に寄せられてきた。シャープとの統合によってそれが実現する」と話している。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2023年2月3日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 環境ビジネス, 米国ビジネス
異常気象が機械学習の価値をあらためて示すきっかけに ~ 電力業界、予想分析によって減災や即応を強化
-
2023年1月31日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
加州、ゼロ排ガス交通インフラ整備に29億ドル
-
デルタ航空、機内ワイファイ・サービスを2月から無料化 ~ 競争力強化に注力、高単価客の獲得に照準
-
2023年1月26日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス
小売大手ら、2023年に食品廃棄削減に注力 ~ カギは「逆物流」技術、追跡と分析で廃棄回避を強化
-
2023年1月23日 アメリカ発ニュース, 世界のニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
自動車分野の技術革新、実用化には時間が必要
-
2023年1月18日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
機械学習の普及をさらにあと押しする潮流 ~ AWSの人工知能責任者、6大要因および傾向を特定
-
2023年1月16日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 環境ビジネス, 米国ビジネス
仕事や暮らしに革新をもたらすデジタル・ツインの活用法 ~ フォーブス誌、専門家15人の見方を紹介
-
2023年1月12日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
ウォルマート、ロブロックスと提携しメタヴァースに参入 ~ Z世代向けに仮想空間体験を提供へ
-
小売店、オンライン注文処理もこなす実店舗が増加
-
2023年1月5日 アメリカ発ニュース, 環境ビジネス, 米国ビジネス, 自動車関連
電気自動車、大衆市場に食い込めるか