オートモーティブ・ニュースによると、北米本社をカリフォルニア州から移転したトヨタと日産に対し、ホンダが異なるアプローチを採用している。
ホンダはオハイオ州メアリーズビルの拠点に経営陣が詰めているものの、カリフォルニア州トーランスの米現地法人本社では依然として従業員2500人が勤務し、オフィスは大掛かりな改装も行われた。
ホンダをめぐっては、メルセデスベンツが米本社をニュージャージー州からアトランタへ移転したのと同様、トヨタと日産に続いて湾岸部から本社を移すとの憶測が飛び交ってきた。
しかし、北米ホンダの広報を統括するジェフリー・スミス氏は「組織が首尾良く機能しているため、現在の方向性を変える計画はない」と否定した。
ホンダは約1年前、オハイオ州マリーズビル工場の敷地にヘリテージ・センターをひっそりと開設し、幹部ら従業員600人が人事、法務、製品企画、財務、購買および情報システム業務を開始したが、中核業務であるホンダおよびアキュラの販売・マーケティングはトーランスで継続され、山田琢二米現法社長ら幹部はオハイオとトーランスを行き来している。
対照的に、トヨタはロサンゼルスからダラスの新本社に400人を移した。日産も、南カリフォルニアからテネシー州ナッシュビルに本社を移転した2006年当時は懐疑的な見方もあったが、市場シェアは6.3%(05年)から8.5%(15%)に、人員もロサンゼルス本社時代の1300人から1700人に拡大した。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします
最近のニュース速報
-
2024年9月6日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
綿花および繊維業界で進むデジタル変革 〜 農業と生産、流通の各過程で効率化を推進
-
2024年8月29日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
サイバー攻撃増えても保険料は低下~企業のセキュリティー向上で
-
アップル・ウォッチ、医師たちのお気に入りの医療機器に 〜 患者の心臓機能追跡に活用、健康管理を合理化
-
Z世代にとってもっとも重要な販路はティックトック 〜 KPMGが調査結果を報告
-
2024年8月19日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 米国ビジネス
新興企業のライター、法人向け生成人工知能事業を1年で3倍に 〜 販促文句の作文から法務まで自動化
-
2024年8月15日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 世界のニュース
パリ五輪で活躍する人工知能ツールたち 〜 次世代選手発掘や出場選手支援、視聴者らの体験を向上
-
2024年8月12日 アメリカ発ニュース, ハイテク情報, 世界のニュース, 米国ビジネス
人工知能による予想分析で顧客会社らに洞察をもたらす5社 〜 市場動向や商品開発、販促を強化かつ合理化
-
ティックトック、米社会分断をねらう裏工作 〜 繊細議論に関する米利用者データを北京に送信、と米司法省が非難
-
生成人工知能が専門職らの働き方を変える 〜 医者や弁護士、販促担当者らの仕事をいかに助けているか
-
LA港、停電多発で完全電動化の実現に懸念