シリーズアメリカ再発見㉞
カメラで歩く絶景のシカゴ

文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)

大好きな街シカゴ。何度も訪れている街シカゴ。初めて、カメラを片手に歩いてみたら……。そこは都会の「絶景」の宝庫、再発見の連続だった。

 


 

 シカゴが好きだ。もう何回訪れているか分からない。毎回、新しいものを見るというより、同じ場所をただ、ぶらぶら歩く。自分がシカゴにいるという、それだけで十分わくわくしてハッピーになる。

 その理由は、シカゴ・ブルズだ。マイケル・ジョーダンとスコッティ・ピッペンが率いたブルズの黄金時代、私は日本にいながら、毎日シカゴの新聞を熟読し、シカゴからのテレビ中継を見ていた。インターネットとケーブルテレビのおかげ、なのだけれど、なぜ自分がそこにいられないのか、残念で理不尽で仕方がない。前世はきっとシカゴアン(シカゴ市民という意)だったに違いない、と考えては自分を慰めたものだ。

 時間ができて自由の身になれば、すぐシカゴに行って、ビールとピザとバスケットボール三昧。そんなことを繰り返した時期もあり、ロサンゼルスに住む今も、そういう夢をたまに見る。

 シカゴには、スポーツこそ人生と考えて、こよなく愛する文化がある。強いか弱いか、よりも、魂があるかないか。街を歩いていて誰とでもそんな会話ができるのは、シカゴ、ボストン、ニューヨークぐらい。古い街だからか。ロサンゼルスは大好きだけれど、ことスポーツに関しては、筋金の入り方が「なっていない」のでつまらない。

◆  ◆  

 そんなわけで、何度となく訪れているシカゴだが、今回初めて、カメラを片手に街を歩く、という企画に参加した。
 誘ってくれたのは、写真家のテレサ・ピークさんだ。重そうなカメラと大きな三脚を抱えて現れたテレサさん、20年前にカレッジで1年間勉強したという日本語を交えて挨拶してくれた。フレンドリーで頼れる案内役だ。

 テクノロジーの発達で、遠くへ旅することが誰にも身近になった。だからこそ、もっとうまく写真を撮りたい、せっかくならプロのように素敵な風景を撮りたい、と思う人が増えた。そんなニーズに応えて、3年前に起業。「シカゴ撮影ツアー」を始めたという。

 写真撮影のレッスンを受けながら、シカゴの中心部や観光名所を、徒歩や電車を使って回る——。ずいぶん昔、「暮らすように旅をする」なんていうフレーズが流行ったが、まさにその感覚だ。
 

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