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Howdy Y’all !!!
文/山田由美(Text by Yumi Yamada)(テキサス州)
- 2018年7月9日
今年のダラスは4・5月の雹の被害は少なかったものの、春とは到底思えないほど暑い日が続いていたため、2018年のカレンダー上の夏の始まりが来た6月21日に、すでに夏が来てから2カ月経ちました的な感じになっていました。春先から100℉(38℃)超えはあまり経験したことがありません。
さて、そんな暑い夏を乗り越えるための必須アイテムとして、まず一番最初に頭に浮かぶのはプール!ですよね。毎年夏の暑さが厳しいダラスでは3軒に1軒はプールがあるといわれています。実際物件情報を検索すると、プール付きの家が全体の総物件数に対してかなり高い比率で出てきます。ただし、この3軒に1軒というのはあくまで全体から受ける印象で、細かい統計調査による数字ではありません。
隣近所を見渡してもプールがある家は多く、なかには物件購入後にプールを作ったという話もよく聞きます。逆にプールを無くしたというのは滅多に聞きませんので、プールはテキサン(テキサス地元民)には大人気ということになります。
ダラス地区で物件を購入する際に、ご自身がお住まいになる家をお探しの場合は、たとえ毎月250ドル前後のメンテナンスフィーがかかったとしてもプール付きの家は価値があると思います。特に家族構成がご夫婦とお子さん2~3人の場合は、たとえお子さんがかなり大きかったとしても、十分にプールを楽しむことができます。
しかーし、もしも投資物件として購入するという場合は、プール付きの家は決しておすすめできる物件という訳ではありません。毎月の家の管理費に250ドル前後が追加でかかってしまううえに、年に最低でも2回はしなくてはならないフィルタークリーニング(平均100ドル前後)、毎月のケミカルコスト等、挙げれば切りがありません。
これらのコストをすべて家賃に含んでテナントに請求すると市場価格よりも家賃が上がってしまうため、全額請求する訳にもいきません。その上修理やメンテナンス等で大家さんの負担が増えるのは目に見えています。
また、小さいお子さんがいるご家庭が賃貸することもあります。賃貸をする場合は、しっかりとフェンスでプールを囲っておくことがオーナーサイドに義務付けられています。ただでさえこどもにとっては誘惑的なプールです。プールに入って遊びたいこどもが、ちょっと親が見ていないスキにプールに入ってしまい、危うく溺れかけた等の事故が後を絶ちません。
家によってはプールとジャクジーがある場合もあります。その場合は、ヒーターがプールの設備として一緒に付いています。ヒーターがあればジャクジーにお湯が出てきますし、プール側を暖かくすることも可能です。6月や10月は外気温は高いのですが水温が低いことが多いので、ヒーターで温めておくと快適にプールに入ることができます。
ただし、このヒーターもこまめなメンテナンスが必要なうえに、壊れると結構費用がかかります。水代もかかり、ガス代もかかるとなると、テナントさんが入る賃貸物件にはプールは不向きだと思います。
ちなみに私が冒頭で「Howdy Y’all!!!」と書いたのは、テキサン(テキサス地元民)が言う「Hello, Everybody!」もしくは「How do you do? Everybody?」のテキサス訛りです。「Y’ALL Come Back.」と最後に言うことも多いのですが、こちらは皆さん、ぜひテキサスに帰って来てくださいねという意味です。
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