シリーズアメリカ再発見⑩ サウスダコタ
国立公園とバッファロー大平原をゆく

文&写真/佐藤美玲(Text and photos by Mirei Sato)

バッドランズ国立公園Photo © Mirei Sato

空が地平線と出会う場所、バッドランズ国立公園
Photo © Mirei Sato

­­

Day 5

 旅の最後の目的地、バッドランズ国立公園へ。
 一気に行けばよいところ、遠回りしてパインリッジ居留地を抜けることにした。

 そう言うと「なんでまた? 何もない所だよ」と怪訝な顔をする地元の人もいたが、正確にはバッドランズの半分は居留地の中にある。何もないならないで、そういう風景も見たかった。

 パインリッジに入ると強い雨が降ってきた。そのせいか人気はなかったが、もちろん人が住んでいて家も学校もあり、ウンデッドニーなどの史跡もある。

 バッドランズ国立公園は24万4千エーカーと広大で、保護されている草原としてはアメリカで最大規模だ。バッファロー、アンテロープ、クロアシイタチなどの貴重な野生動物が住んでいる。

Photo © Mirei Sato

野生動物がいっぱい、バッドランズ国立公園
Photo © Mirei Sato

 空が地平線と出会う場所が見える。そんな大平原の上に、何百万年もかけて自然がつくりあげた尖塔や、ピラミッド、テラスが姿を現す。

 ごつごつした岩だらけの無骨な土地だったため、ラコタ族が「悪い土地=バッドランズ」と名付けたという。今は、きれいに舗装されたループが園内を通っていて、ドライブして走り抜けるだけで十分に楽しめる。

 雨上がりのバッドランズに、むくむくとした怪しい雲が渦巻いた。その端っこからまるい虹が伸びる。岩の間をビッグホーンシープの群れが飛び跳ねて消えていった。

 旅先で毎日、からりとした晴天に恵まれればそれに越したことはない。でも、青空よりもドラマチックな景色が沢山あるーー。アメリカ西部の国立公園の旅は、それをいつも教えてくれる。

パインリッジ居留地にあるウンデッドニーの碑Photo © Mirei Sato

パインリッジ居留地にあるウンデッドニーの碑
Photo © Mirei Sato

取材協力/サウスダコタ州政府観光局(Special thanks to South Dakota Department of Tourism)

1 2 3 4

5

6 7

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

関連記事

資格の学校TAC
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. インターネット上では、会社の名誉・評判を毀損するような虚偽の投稿をはじめ、著作権侵害、プライバシー侵...
  2. 2021年10月10日

    留学が転機になった!
    2021年7月末、ロサンゼルス名古屋姉妹都市委員会(LANSCA)と名古屋市との共催による、...
  3. 25年前にLA 郊外のPalm Springsに2年ほど住んでいた。Coachella Va...
  4. ニューメキシコ州の南東部、テキサス州との境に位置するグアダループ山脈の麓には、地底に広がる鍾...
  5. 2021年10月4日

    就職&転職ガイド
    転職大国アメリカの労働市場 アメリカでは転職がごく一般的。United States Depa...
  6. 偶然出会ったシンクロが人生の糧に シンクロナイズドスイミング(現・アーティスティックスイミング...
  7. 相手の過失で事故に巻き込まれた場合でもご自身の過失で事故を起こしてしまった場合でも、共通した...
  8. 2021年8月9日

    課外活動の重み
    日米の学校や受験システムの違いで実感するのが、生徒の活動への取り組みに対して、日本では短期的...
ページ上部へ戻る