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アクション先行ながら「静」がテーマ?! 「Crouching Tiger, Hidden Dragon: Sword of Destiny」(2月26日から劇場公開)
文/はせがわいずみ(Text by Izumi Hasegawa)
- 2016年3月25日
- 2016年4月号掲載

© Netflix
前作から16年、アカデミー賞4部門を制した「Crouching Tiger, Hidden Dragon」が帰ってきた。実際の時間の経過同様、前作から16年後という設定の「Crouching Tiger, Hidden Dragon: Sword of Destiny」は、名刀「碧銘剣」を巡って若い男女が対峙する中、前作から続投のミシェル・ヨー扮するシューリンの傷心を描く。
監督は、「The Matrix」シリーズの殺陣師としてハリウッドでステータスを築き、前作でアクション監督を務めた香港出身のユエン・ウーピン。それゆえに、アクション先行の演出になっていたのが残念だった。
筆者は「Police Story 3」(1992年)以来、ヨーの大ファン。彼女のアクションはエレガントで美しく、仕草や佇まいもどこか高貴な雰囲気が漂うからだ。「Memoirs of a Geisha」を観た時、マレーシア出身の中国系ながら、最も芸者らしい動作をした女優に思えた。そんな彼女は、本作では「動」ではなく、「静」のアクションを魅せる。アクション・シーンをこなすコツについて聞くと、こんな答えが返ってきた。
「ごくごく小さなニュアンスが大事だと思っているから、それに細心の注意を払うようにしているの。私はバレエ出身で(バレリーナを目指し、ロンドンの王立ダンス学校に留学していた)、その後、武術を習った。それぞれの違いをうまく取り込んで、自分の味付けをするのが大切だと思うの。時間はかかるけどね」(2月26日から劇場公開)
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