アメリカ エネルギーロードを往く
ニューメキシコ編

文&写真/水島伸敏(Text and photos by Nobutoshi Mizushima)

 

ニューメキシコ南部の大型ソーラーファーム Photo © Nobutoshi Mizushima

ニューメキシコ南部の大型ソーラーファーム
Photo © Nobutoshi Mizushima

 長年ニューメキシコで太陽光発電の普及に携わってきた専門家の話では、もちろん政府からの援助があるとないでは多少左右されるが、今後太陽光パネルの設置や太陽光による発電の値段は確実に下がっていくという。従来のエネルギーの価格に比べ、太陽光は安くなる一方だと教えてくれた。問題はバッテリーや他のエネルギーなど太陽が沈んだ 後に電力を供給できるシステムとコストだという。それもスマートグリッドのことを考えれば、近い将来には解決されるかもしれない。太陽光パネルの設置や発電のコストが下がっていけば、確実に多くの人が選ぶようになる。良いことばかりに聞こえてしまうが、果たして本当にそうなのだろうか。かつて、経済的にいいと言われて原子力発電を選ばされた。人の選択基準に経済的なことが第一にきているうちは、自然との共存はできないのではないだろうか。

 その一方で彼は、今の人間の生活スタイルの改善も提唱している。例えば、日本のことを例にして、今も日本の多くの家庭では、雨や曇った日に洗濯をすることは少ないはずだ。生活とは本来はそういうものなのだという。

 伝統的な生活を続けているネイティブアメリカンの集落が多く点在するこのニューメキシコだからこそ、太陽を崇めながら少しでも自然と寄り添った生活に近づけていくことが必要なのかもしれない。

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水島伸敏 (Nobutoshi Mizushima)

水島伸敏 (Nobutoshi Mizushima)

ライタープロフィール

アメリカ先住民の取材をライフワークにするため、プエブロ族やナバホ族などが多く住み、ホピ族の居留地にも近いニューメキシコに数年前、ニューヨークから移住。現在はアラスカ最北の先住民やニューメキシコとフォーコーナーズを中心としたアメリカの原子力関連の写真プロジェクトも進行中。

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