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お見舞いに花や風船お断り
病院、感染症など懸念し
- 2016年7月2日
- 2016年7月号掲載
花や風船など、病人への見舞い品に関する制限を強化する病院が増えている。雑菌を持ち込むなど体力の衰えた患者に良くないからという理由だ。
ウォールストリート・ジャーナルによると、ほとんどの集中治療室(ICU)は感染症防止を理由に何十年も前から花の持ち込みを禁じているが、今では多くの病院が、アレルギー反応を懸念してラテックス(ゴム)製の風船も禁止しており、こうした規制をステップダウン病棟、心臓病治療室、小児科、分娩室などに拡大するところもある。
ニューヨーク・プレスビテリアン病院の場合、ラテックス製だけでなくマイラー(フィルム状のテレフタル酸ポリエステル)製の風船、生花・ドライフラワー・造花を授乳室や分娩室、移植を受けた患者やがん患者病棟の周辺へ持ち込むことを禁じている。広報担当者によると、花や植物はアスペルギルスというカビが発生する可能性があり、免疫力が低下している患者の近くに置かないよう厚生省疾病対策センター(CDC)が推奨しているためだという。
一方、同じニューヨーク市内のスローン・ケタリング記念がんセンターでは「フレッシュ・フラワー・プログラム」のボランティアが新しい入院患者のベッド周りに季節の生花を置き、関心のある患者には毎週フラワー・アレンジングのクラスも開講しているが、ICU、手術室、移植病棟への花の持ち込みは禁じている。
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