アメリカでハタラク人のための就職・転職 Q&A Vol.3

文&写真/菰田久美子(Text and photo by Kumiko Komoda)

アメリカで就職・転職を成功に導くヒントがいっぱいのコーナーです。前回の[アメリカでハタラク人のための就職・転職 Q&A Vol.1] [アメリカでハタラク人のための就職・転職 Q&A Vol.2]に続き履歴書の書き方、就労ビザなど、アメリカでの就職・転職を目指している方の“知りたい”にお応えしています。是非ご活用ください。

Q20. アメリカの面接とは?

アメリカでの一般的な採用面接は、特定のポジションのための面接となります。従って、面接の焦点は応募者がそのポジションに適しているかどうかを見定めることが最大の目的となります。求人広告にはポジションの説明や要件などが書かれていますので、企業が何を望んでいるかよく読み取りましょう。人材紹介・派遣会社には企業からジョブ・ディスクリプションと呼ばれる職務記述書が届いているはずですので、確認してみてください。企業が求めている人材像が把握できたら、それに対して自分は何を提供できるかを考えてください。 アメリカの面接でよくある質問の例として「Why do we need to hire you?」というものが挙げられます。実は、スキルと経験で応えられだけでは採用には至りません。競争相手より秀でていることをアピールするために、可能であれば表彰経験や具体的な数値などで説明ができると説得力が増します。また、回答する時には熱意を持って誠実に答えることが大切です。


Q21. 面接時の服装は?

人は出会った瞬間、数秒間の間に相手をジャッジすると言われています。短い面接時間であれば、第一印象の比重は大きくなります。第一印象でまず一番大切なポイントは身だしなみです。プロフェッショナルに見える身だしなみを心がけてください。面接での服装は日本とあまり変わりはありません。清潔感と誠実さが伝わる服装や髪型が基本です。一般企業での面接ではスーツを着用します。黒や紺、グレー系のスーツで男性であれば白色のワイシャツがよいでしょう。ネクタイも派手すぎるものは避け、自分の雰囲気に合ったものを選んでください。女性の場合もスーツ着用が一般的です。色も男性と同じ、黒や紺、グレー系がよいでしょう。スーツ着用でない場合でもジャケットを着用することをお勧めします。ボトムはスカートでもパンツでもどちらでも大丈夫です。服装と合わせて、靴、靴下、時計、鞄に至るまで、身につけるものは清潔感を意識して選んでください。


Q22. 面接時のマナーは?

面接が決まったら面接会場の場所を事前に必ず確認しましょう。最寄の駅や交通手段。自宅からの所要時間を確認します。面接当日で一番大切なことは遅刻をしないこと。遅くとも10分前には到着する余裕をもって所要時間を計算してください。面接の開始と終了には必ず挨拶をしましょう。質問に答える時は、相手の目をみてしっかり大きな声で答えてください。また、面接官が複数の場合には、質問者だけではなく、時々他の面接官とも目線を合わせるようにしてください。持ち物としては履歴書、小さめなノートと筆記用具を持参し、必要なことはメモをとるようにしてください。また、面接前には携帯電話の電源はオフにすることを忘れないでください。


Q23. 面接でよく聞かれる質問はありますか?

面接でよく聞かれる質問は職種によって多少異なります。技術的な職種の場合には専門的な質問が多くなってくるでしょう。ただし、どんな職種でも基本な質問は同じなので事前に準備して面接に臨みましょう。基本的な質問としては、

1.自己紹介
2.志望動機
3.転職理由・現在の仕事内容
4.企業についての知識
5.経験やスキルなどです。
また、6.強みと弱み、7仕事上であったトラブルの内容と対処方法、8.キャリアプランなどもよく聞かれる質問です。

質問の回答については日本語と英語と両方用意しておきましょう。応募職種に関連した点に重点をおき、現在・過去の経験などを明確に説明できる様、あらすじをまとめておくとよいでしょう。また、前向きで積極的な姿勢を示すために将来の夢や希望も盛り込むと良い印象を与えます。志望動機や企業についての質問は、事前準備を入念に行う必要があります。企業理念や風土、職種への強い関心、自身のスキルや経験がどのように生かせるか、短めに説明できるよう答えを用意しておいてください。また、転職の理由についての回答は否定的なコメントは避け、前向きな理由を用意しす。例えば、新しいことへのチャレンジなどを述べるとよいでしょう。自身の強みについては、応募している職種に有利となる内容にフォーカスしてください。職種とかけ離れた強みについて語られると面接官の興味が薄れるかもしれません。また弱みについては、強みになりうることを回答してください。またトラブルとその対処法については、応募している会社で実際に働いた時にどのような対応ができる人かが見られていますので、しっかり用意をしておきましょう。最後に面接官はよく「何か質問はありますか?」という質問をします。何も質問がない場合には、会社や職種に対して興味が少ないと、マイナスにとられることもありますので、仕事内容や、会社が期待している事など、熱意や興味が伝わる質問を用意しておくとよいでしょう。


Q24. 人材紹介会社を利用するメリットはありますか?

コンピューターの発達に伴い、あらゆるものがデジタル化されています。また、インターネットの普及により、情報は簡単に入手することができる時代になりました。そうした時代の中でも、採用を司る部署である人事は、その名の通り人間が介在しなければ成り立たない部門です。会社はただの器であり、その会社を動かしているのは人です。人財という言葉をよく耳にしますが、人そのものが企業活動の明暗を決定していきます。採用のキーが面接にあるように、人が介在することにより、企業の採用活動が成り立つという方式は、従業員がすべてロボットに占拠されるまでは変わらないでしょう。
人材紹介・派遣会社では、アメリカで仕事を探している求職者の情報が集められています。また、ほとんどの候補者が電話あるいは面談で第一スクリーニングが終了されています。

企業が採用を考える際に人材紹介・派遣会社に利用するメリットとしては下記のようなものがあります。まず、時間と経費のかかる求人広告を掲載する手間が省けます。そして、膨大なレジュメから適切な人材を選出する時間と労力が省略できます。また、人材・紹介派遣会社にて第一スクリーニングが行われていますので、求めている人材に近い人だけ候補者を集めることができます。

求職者にとって人材紹介・派遣会社を利用するメリットとしては、①自分の希望する職種や条件の仕事が紹介してもらえる。②非公開の求人が多いので、新聞やインターネットで見つけることのできない求人を紹介してもらえる。③求人案件の職務内容や企業の情報を事前に詳しく教えてもらえる。④応募者に代わって、企業へPRしてもらえる。⑤面接日の調整や企業との連絡を代行してくれる。⑦年収など入社前に条件交渉をしてもらえる。などが挙げられます。
ほとんどの人材紹介・派遣会社は求職者にとっては無料のサービスです。登録から採用に至るまで一切費用がかかることはありません。また、秘密厳守なので就職活動や転職活動が現職の会社に伝わることはありません。必要であれば、家族の方にも秘密は守られます。

 

Copyright ©QUICK USA, INC. All rights reserved
記事内容に関してはU.S. FrontLineは一切の責任を負いかねます。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

菰田久美子 (Kumiko Komoda)

菰田久美子 (Kumiko Komoda)

ライタープロフィール

人材紹介・派遣会社、QUICK USA, Inc.のマーケティング企画室マネージャー兼キャリアコンサルタント。日本の大学卒業後、IT、広告代理店を経て留学のため渡米。2002年QUICK USA, Inc.入社。これまで多くの求職者に対してアメリカでの転職および就職のサポートを行ってきた。求職者であった時の初心を忘れずに、常に求職者の立場に立った適切なアドバイスを提供できるよう心がけている。2015年、マーケティング企画室創設に伴いマネージャーに就任。同社の広告、ウェブ、SNS戦略を拡大。イベントへの参加、セミナーの開催なども積極的に行っている。

この著者の最新の記事

関連記事

Universal Mobile
資格の学校TAC
アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用
Universal Mobile

注目の記事

  1. オンライン上のプライバシーに関する問題は思ったよりも複雑で、デジタルプライバシーを保護するこ...
  2. 2021年6月8日

    産後うつ
    文章を書く時、明確なルールを自分に課している。それは家族のこと、仕事のことは一切書かないとい...
  3. 2020年6月に高校を卒業したニナは、その年の秋に自宅から車で40分ほどのカリフォルニア大学...
  4. バイデン大統領は2021年3月、新型コロナウイルス経済対策法案に署名し同法が成立しました。米...
  5. フロリダ州の南端に位置するエヴァーグレーズ国立公園は、北米最大の湿原地帯。フロリダ半島の真ん...
  6. 幼児期 “何を読むか” ではなく “これを読みたい” が重要 「この絵本、楽しそう。うちの...
  7. 自動車保険への加入はアメリカのほとんどの州法で義務付けられていますが、the Insuran...
  8. ニナが進学したカリフォルニア大学からは、「ペアレントナイト」といったタイトルのバーチャルイベ...
ページ上部へ戻る