「Another」と「Other」の違いと使い分け
- 2017年8月24日
今日は多くの人が間違えがちな「another」と「other」の使い分けについてご紹介します。両方とも直訳は「他の」や「別の」となり、日本語では使い分けがされないため混乱しがちかと思いますが、一度ルールを覚えてしまえば意外と簡単に区別できます。
「Another」の使い方
1) Another
→「もう1つの・もう1人の」
“Another”は元々“An”と“Other”を組み合わせた単語で、単数形と合わせて使われます。意味は「もう1つの・もう1人の」になりますが、そこには「追加で」といったニュアンスが含まれます。例えば、既に車を持っているが、新たにもう一台購入した場合は「I bought another car.」になります。
✔︎「Another」+「単数名詞(数えられる名詞)」
✔︎複数名詞(数えられない名詞)に対して「もう1つ」を表す場合、“Another”の代わりに“More”が使われる。
✔︎会話の流れから、聞き手が何について話しているのか把握している場合は単数名詞を“One”に置き換えることができる。
・Would you like some more water?(お水のお代わりはいかがですか?)
・This cookie is delicious. Can I eat another one?(このクッキーおいしいね。もう一個食べてもいい?)
2) Another
→「別の・他の」
“Another”は「別の〜」や「他の〜」の意味としても使われます。ポイントは単数名詞がフォローすることです。例えば、「また別の日に会いましょう」と言う場合は「Let’s meet another day.」になります。
✔︎「Another」+「数字」+「複数名詞」のように、複数名詞の前に数字または“few”や“couple of”などが入る場合は、“Another”を複数名詞と組み合わせて使える。
・Let’s try another restaurant.(他のレストランに行っていみましょう。)
・It’s going to take another two (couple of) weeks.(もう2週間かかります。)
「Other」の使い方
1) Other
→「別の・他の」
“Other”は「別の」や「他の」を意味し、基本的に名詞が複数形の時に使われます。例えば、英語の先生に「他の学校でも教えているんですか?」と尋ねる場合は「Do you teach at other schools?」のように、“schools”が複数名詞になります。
✔︎「Other」+「複数名詞」
・Are any other shirts on sale?(他にセールのシャツはありますか?)
・Do you have any other questions?(その他に、質問はありますか?)
2) The other
→「残りの1つ・残りの全て」
“Other”の前に“The”を付け加えることで、名詞が単数形の場合は「2つのうちの1つ」、名詞が複数形の場合は「残り全て」を表します。例えば、机の上に瓶ビールが2本あり、ビールがまだ残っているか聞かれ、「1本は空だけど、もう片一方は満タンです。」と返答するには「This bottle is empty but the other bottle is full.」と言います。もし瓶ビールが5本あり、「この瓶は満タンですが、残りは全て空っぽです。」と伝える場合は「This bottle is full but the other bottles are empty」という具合いに単数名詞と複数名詞を使い分けます。
✔︎会話の流れから、聞き手が何について話しているのか把握している時は、単数名詞を“One”、複数名詞を“Ones”に置き換えることができる。
✔︎「The other day」は「この前」「先日」を意味する。
・Where are the other books?(残りの本はどこにあるんですか?)
・That jacket is too big for you. I think the other one looks better.(そのジャケットは大き過ぎです。もう1つのジャケットの方が似合っていると思います。)
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