Howdy Y’all !!!

文/山田由美(Text by Yumi Yamada)(テキサス州)

新年明けましておめでとうございます。皆さんの年明けはどのような感じでしたか? ロサンゼルスやハワイですと本願寺がありますので、初詣を楽しんだ方も多いのではないでしょうか? ハワイの本願寺では、毎年多くの方が大晦日の夜に初詣のために並んでいるのを見かけます。

残念なことに、ダラスには日本の神社仏閣はないので初詣には行かれません。でも、12月31日に紅白歌合戦を見て、元旦にお雑煮やお正月料理を味わい、お年玉をもらえば、2019年はよい年になるとしか思えません。ミツワスーパーが2017年4月に開店して以来、日本の行事に欠かせない食材を購入することが気軽にできるようになり、本当に助かっています。お正月のおせちセットも売られていましたが、高いセットから売り切れていました。

さて、年が明けて気になる今年の景気はどうでしょうか? 年末に株価が下がるなど少し心配な雰囲気ですが、突然景気が悪くなるとも思えないダラスエリアです。毎日ジェット機1台分(450人)といわれている人口増加により、マーケットが動き続けていることもあり、物件売買は多少スローになったとはいわれていますが、急激に物件価格が落ち込むということはなさそうです。投資家の方たちからの問い合わせも頻繁にあります。

実際、毎年年末から1月にかけてはアパート・一軒家ともに物件が少なくなるのですが、ここ数年はアパート建築ラッシュで各市にアパートの数が増えています。新築のアパートの中には、買い物がしやすい、エンターテイメント会場に近い等、立地条件が良く通勤に便利な所にあるうえに、12月に入居すれば“12月の家賃は日割り計算で1月の家賃は無料”とか“入居後に1000ドルのギフトカードを差し上げます”等、各アパートともに顧客争奪戦に大わらわです。

人気のあるアパートは各市にあるのですが、今までダラス市内にしかアパートを所有していなかった会社もダラス郊外のFriscoやIrvingにアパートを建て始めました。なかでも注目度が高いのは、エレベーター付き、豪華ラウンジ・ジム設備が充実しているタイプのアパートです。両脇がアパートの居住エリアで真ん中は駐車場になっている構造のものや、全体的にホテルのような雰囲気に仕上げている内装のアパートで、特別にペントハウスエリアを設けて住人用の朝のコーヒーサービスを提供するようなアパートの人気が高いです。

ダラスでは4階建てまではエレベーター設置義務が無いので、今までは建築会社の設備節約のため、エレベーターが付いていないアパートが多く見られました。でも、毎日の生活で重い飲料水や食料品を何度も1階の駐車場から往復して運ぶのはかなり大変です。もし駐車場が自分の住んでいるフロアと同じ階にあれば、直線で運べてかなり楽ができます。ほかにもタウンハウス形式になっていて、ガレージから直接部屋に行かれるタイプも人気が高まっています。

ダラスには全米の有力企業のうち、52社が本社を構えています。それらの企業で働く方たちが他州から移ってきた場合、最初から一軒家を購入するわけではなく、最初の1年は賃貸で地域の様子を見て、その後に家を購入する方がかなりいます。なかには1年間限定の研修でダラスに来る方もいます。そのような方たちにとっては、アパートが一番便利な住居の確保方法です。

アパートですと、何か壊れた場合でも修理にすぐ来てくれますし、たった一個の電球が切れた場合でも問題なく取り換えてくれます。大きな荷物が届いた場合でも預かってくれますので、住人としては非常に便利で、今後ますます発展を続けると思います。

ちなみに私が冒頭で「Howdy Y’all!!!」と書いたのは、テキサン(テキサス地元民)が言う「Hello, Everybody!」もしくは「How do you do? Everybody?」のテキサス訛りです。「Y’ALL Come Back」と最後に言うことも多いのですが、こちらは皆さん、ぜひテキサスに帰って来てくださいねという意味です。

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

山田由美 (Yumi Yamada)

山田由美 (Yumi Yamada)

ライタープロフィール

テキサス州ダラスの不動産エージェント。ダラス地区不動産に関する賃貸、売買をはじめ、商業物件、事務所、不動産投資まで幅広くサポート。リフォームや不動産管理も手がけ、ダラスの不動産事情に通じている。

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. キッコーマン うちのごはん 忙しくて食事の準備に時間はかけられないけれど、家族やお子...
  2. ニューヨークの古い教会 根を詰めて仕事をし、極度に集中した緊張の日々が続くと、息が詰まって爆...
  3. ダイナミックに流れ落ちるヴァージニア滝の落差は、ナイアガラの滝の2倍 カナダの北西部、ノース...
  4. アメリカでは事故に遭い怪我をした場合、弁護士に依頼することが一般的です。しかし日本にはそう...
  5. グッゲンハイム美術館 Solomon R. Guggenheim MuseumNew York ...
  6. 2023年2月14日

    愛するアメリカ
    サンフランシスコの町並み 一年中温暖なカリフォルニアだが、冬は雨が降る。以前は1年間でたった...
  7. キルトを縫い合わせたような美しい田園風景が広がるグラン・プレ カナダの東部ノヴァスコシア州に...
  8. 本稿は、特に日系企業で1年を通して米国に滞在する駐在員が連邦税務申告書「Form 1040...
ページ上部へ戻る