「気付く」は英語で、Recognize?Realize? Notice?使い分けできてますか?
- 2019年1月31日
今回は「気付く」を意味する「Recognize」「Realize」「Notice」について。3つとも似たニュアンスを持つ単語ですが、場面によってそれぞれ使い方と意味が異なります。状況に応じて適切な表現を使えるようになりましょう!
Notice
Noticeは、視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚の五感の働きによって得られる気付きを表す際に使われます。例えば、髪の毛をカットしたのに、全く気づいてくれていない鈍感な恋人に対し、「I got a haircut yesterday. I bet you didn’t even notice.(昨日、髪の毛を切ったけど気づいてないでしょう?)」と突っ込んだり、ピーマン嫌いな娘をもつ母親が、他のママ友と対策案を相談している場面で、「Do you think she’ll notice if we minced the bell peppers?(ピーマンをみじん切りしたら、あの子気づくと思う?)」と言ったりすることができます。
・There was an earthquake this morning? I didn’t notice it at all.(今朝、地震があったの?全然気づかなかった。)
・Don’t worry about that little stain. No one’s going to notice.(ちっちゃな染みは気にしなくていいよ。誰も気づかないから。)
Realize
Realizeは、それまで気づいていなかった自分の立ち位置や物事の状況などが、何かの拍子に明確なる気付きを表します。ポイントは、状況を把握したうえで頭で理解する(=気づく)ことです。例えば、帰りの電車の中でレストランに携帯を忘れたことに気づいた場合は「I just realized I left my cellphone at the restaurant.」と言います。
その他、「Sometimes you don’t realize what you have until it’s gone.(失うまで、その大切さに気づかないこともある)」のように、物事の価値に気づく意味としてRealizeを使うこともできます。
・I didn’t realize it’s already past midnight. Where did the time go?(もう深夜過ぎだって気づいていませんでした。あっという間に時間が経ちましたね。)
・When I studied abroad, I realized the importance of speaking up and saying what’s on my mind.(海外留学をして、思ったことはハッキリ言うことの重要さに気づかされました。)
Recognize
Recognizeは、日本語の「見覚えがある」や「聞き覚えがある」に近い意味合いがあり、以前に接触したことのある人や物事に、再び触れたことによって気づくことを意味します。例えば、20年ぶりに高校時代の友達と再会したとしましょう。容姿がすっかり変わっていて気づかなかったと言いたいなら、「Is that you Matt? Oh my goodness. I didn’t recognize you!(もしかして、マット?わぁ、全然気づかなかったよ!)」となります。
また、視覚や聴覚による気付きだけでなく、「I recognize this smell. What is it?(この匂い覚えがある。なんだっけ?)」や「I recognize this flavor. Is it yuzu?(この風味は覚えがあるな。もしかして柚子?)」のように、嗅覚や味覚による気付きにも使うことができます。
・Do you recognize this song? I bet it brings back memories.(この曲に聞き覚えある?懐かしいでしょう。)
・I recognize this place. I’ve been there before for sure. Is it Kenrokuen Garden?(その場所、なんか見覚えがあるな。絶対に行ったことある。もしかして兼六園?)
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