- Home
- トラベル・趣味
- ようこそラテンの世界へ
- 生き物の聖地・ガラパゴス諸島
生き物の聖地・ガラパゴス諸島
- 2019年4月11日
今回は、生涯に一度は訪れたいと言われる憧れの地、世界遺産のガラパゴス諸島についてご紹介します。
赤道直下の国、南米エクアドルの本土から西へ、約1千キロの太平洋に浮かぶ島々。火山の噴火などで形成された島々は、一度もほかの大陸と接することがなく独自の進化を遂げたため、多くの固有種が生まれました。
人々の空間になじむ温厚なガラパゴスアシカ
ガラパゴスに行けば必ず会えるガラパゴスアシカは、北米西海岸に分布しているカリフォルニアアシカに近く、絶滅した日本アシカと近縁にあります。自分たちのことを人間と思っているかのように我が物顔でベンチや道端でお昼寝をしている姿は、動物と人間の共存社会“ガラパゴス”でしか見られない特別な光景です。
運が良ければ、水中でアシカなどの動物たちに出会うことができるかもしれません。
水の中ではものすごい速さで泳ぎ、地上とはまったく違う顔を見せてくれます。
世界最大の陸ガメ、ガラパゴスゾウガメ
大航海時代、海賊や漁師などによって貴重なタンパク質として乱獲されていました。その後も研究や見世物として大量のゾウガメが島から連れ出され、いくつかの種が絶滅に追い込まれました。1980年代から続けられてきた保護活動が少しずつその成果をあげており、ガラパゴスゾウガメはガラパゴス諸島の保護活動の代表例となっています。
確実にゾウガメが見たい、またガラパゴス固有種の陸・海の生物について学んだり、保護活動について知りたいという方には、サンタ・クルス島のチャールズ・ダーウィン研究所を訪れるのがおすすめです。
潜水の達人、ウミイグアナ
水中で呼吸することなく、1時間以上も水に滞在することができる驚きの生理機能を持つ海イグアナ。一説によると、海イグアナは心拍数を極端に下げることで、水中での長い滞在を可能にしているとのこと。世界中で1種類、ガラパゴスのイグアナだけが海に潜ります。彼らの主食は海草で、エサを求めて生きていく段階で体の生理機能が水中生活に適応できるまでに進化してきました。
島では日光浴をしている姿のほうがよく見られます。ほとんどの大陸では哺乳類が食物連鎖の頂点を極めていることが多いですが、ガラパゴス諸島では圧倒的な爬虫類の数と種類に出会うことができます。
ガラパゴスのシーズン
ガラパゴス諸島の気候は、基本的に1年中どの時期でも快適といえます。暖流と寒流がぶつかり合う赤道上に位置するため、潮流による影響を強く受ける地域です。
1〜3月は暑く、湿気のあるシーズンとなります。特に3月は1年でもっとも暑い時期です。海水温度も上昇するため、シュノーケリングには最適です。7〜9月には気候が変化し、雨量が少なくなり乾燥して寒くなってきます。水温もかなり落ちますが、海の生き物は冷たい潮流を好むため、この時期が水中の生き物を見るダイビングには最適となります。
シーズンによって見られる動物が変わってくるので、事前に何が見たいのか、何をしたいのかをしっかり計画しましょう。島ではアシカや動物たちが近づいて来ることがありますが、島で出会う生き物とは3〜4メートルの距離を保ち、触ることは厳禁となっています。ここに住む生き物たちがこの島で人間と共存するために、しっかりとルールを守り生き物との出会いをお楽しみください。
ガラパゴスの行き方
玄関口・バルトラ島またはサンクリストバル島から入島しますが、入るにはエクアドルの首都キトまたはグアヤキルからの乗り換えが必要になります。
キト発のガラパゴス便は、一度グアヤキルに着陸します。グアヤキルまでの乗客を降ろし、グアヤキル発ガラパゴス行きの乗客が乗り込んでくる間は機内の中でお待ちください。グアヤキルからの飛行時間は1時間30分です。
ガラパゴスはエクアドル本土と1時間の時差があります。ツアーの多くはガラパゴス時間で運行されるので、ガラパゴス到着時に必ず時計を1時間戻しましょう。
ガラパゴスでは生態系を守るために、入島前にガラパゴス特別検疫システムで厳しい荷物検疫検査が行なわれます。
この記事が気に入りましたか?
US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします