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太平洋と大西洋を結ぶ「世界の十字路」パナマの魅力
- 2019年11月5日
中米パナマ共和国といえば、なんといってもパナマ運河が有名ですが、見どころはそれだけではありません。東西に伸びるパナマは、西はコスタリカ、東はコロンビアと隣接し、 北米・中米大陸、南米大陸が交差する地形がもたらした自然の恵みも見どころのひとつです。
西には火山ボルカンバル、ゲイシャコーヒーの産地で避暑地として人気のボケテ、世界トップクラスのサーフィンを楽しめるビーチ、 透き通る海に浮かぶ島々、カリブ海と太平洋の両方を楽しめるのもパナマならでは 。ジャングル探検ツアーなども実施されていて、まだまだ知られざる大自然の見どころもたくさんあります(気になる方は、弊社webサイトのパナマ情報に詳しく掲載されていますのでご参照ください)。
首都パナマシティでは今年、国際空港も新しく拡張オープンされ、今後ますます世界各都市からの国際線就航拡張が期待されています。パナマは、大自然やアドベンチャーが好きな人にとってはまさにパラダイス。おすすめの見どころが 沢山あるのですが、今回は、トランジット利用に人気のパナマシティにフォーカスを当て、一日でも観光できるおすすめスポットをご紹介します。
パナマ運河
パナマ運河は大西洋と太平洋を結び、世界貿易の重要な役割を果たしています。かつては南アメリカの最南端まで回り込まなくてはならなかった航路が、1914年のパナマ運河の完成により、大幅にショートカットされ、時間もコストも削減できるようになったのです。その歴史や閘門の仕組みを、運河クルーズツアーやビジターセンターを訪れ、目の前に見学することができます。
シンタ・コステラ
「シンタ」とはスペイン語でリボンという意味です。その名のごとく、新市街から旧市街までの海沿いを、数キロに渡りリボン状の長いプロムナードが 続きます。サイクリングコースとウォーキングコースの周囲には、テニスコートやフットサル場、アクティビティが行える広場が整備され、市民の憩いの場として愛されています。
沿道には新市街地の高層ビル群が建ち並び、ラテンアメリカの経済中心地として発展を遂げているパナマの姿を伺うことができます。また、新市街方面からは旧市街を望むことができ、そのはっきりとしたコントラストは、パナマの見どころの一つといってもよいでしょう。
旧市街カスコ・ビエホ
パナマシティが誇る旧市街地カスコ・ビエホ。
パステルトーンの外壁が美しい、スペイン植民地時代からのコロニアル様式建築が建ち並びます。ここはかつて、パナマのエリートたちの居住区でしたが、1960年代以降になると、 エリート富裕層たちは拠点を 別エリアへと移しはじめ、この地を離れていきました。その後、貧困層が徐々に入り込み、旧市街一帯はスラムと化して廃れ、長きにわたり敬遠されてきました。
しかし、重要建築物が多く存在する歴史的地区であることから、2000年代に入ると 国をあげての再生開発プロジェクトが進みます。そして、ここ10年の間で廃れていた建物群はすっかりと美しく改装され、お洒落スポットへと変身を遂げたのです。
レストランやバーなどが続々とオープンし、今ではナイトライフといえばカスコ・ビエホと認識されるほどで、週末になればルーフトップバーで繰り広げられるパーティで賑わい、もちろん日中は安全な観光地としても注目を浴びています。
スラム時代からここで暮らす人たちもまだ見られ、時折、華やかで美しい建物との狭間に、人々の生活ぶりを垣間見ることもあります。ちょっと小道に入れば、バルコニーに干された洗濯物、夜まで道で遊ぶこどもたち 、自宅前のドアで夕涼みをするおじさん、などなど。生活感のある風景が時折見られるのですが、とはいえ、旧市街中心部に関していえば、 安心して歩けるパナマの観光スポットなのです。
旧市街カスコ・ビエホのおすすめスポット
①国立劇場
ユネスコ世界文化遺産に登録されている重要建築です。長い年月の間、改装中でしたが、2019年10月に再オープンしたばかり。この劇場は、イタリアの建築家ジェナロ・ルッジェーリにより、イタリアのオペラ劇場様式をもとに考案された建物で、1908年の完成後に初演されたオペラ『アイーダ』を皮切りに、世紀にわたってさまざまな公演が行われてきました。
劇場の天井には、パナマ人画家ロベルト・ルイス(1874-1949)が描いた巨大なフレスコ画が美しく施され、こちらもきれいに修復されています 。劇場には円形劇場、 2階建てバルコニー、オーケストラ用ピット、ギャラリー があります。時代を超えた美しい建築は必見です。
②サンホセ教会
旧市街のハイライトの一つ、黄金の祭壇があることで有名な教会です。建物外観は、一見、中に黄金の祭壇があるとは気が付かずに通り過ぎてしまいそうなほど地味なのですが、中に入ると素晴らしい金の祭壇を見ることができます。
この祭壇は、もともと英国の海賊ヘンリー・モーガンの攻撃により消失してしまった都市パナマ・ビエホの教会の中にありました。伝説によれば、英国の海賊ヘンリー・モーガンがパナマ・ビエホを攻撃した時、イエズス会の司祭たちは黄金の祭壇を黒く塗り、隠したのだそうです。モーガンはその祭壇の存在に気付くことなく、無事、祭壇は奪われることなく奇跡的に残存されたのです。その後、現在の場所へ新しい町カスコ・ビエホが設立され、教会が移築された際に移されました。
③カテドラル広場
大聖堂広場(または独立広場)としても知られるメインプラザは、カスコ・ビエホの中心広場で、設立当初から広く市民に開かれた空間として利用されています。かつては闘牛、競馬などもここで行われていたそうです。今でも週末になると、さまざまなイベントが催されています。この広場の目の前にはカテドラルが建ち、周囲には、パナマ市庁舎、運河博物館、歴史あるセントラルホテルなど、美しいコロニアル様式の建物が並びます。
パナマは中南米へのアクセスが良いことから、アメリカ各都市からトランジット利用としても人気です。 オンリーワントラベルでは、一日でも周遊できるパナマ運河や旧市街地を訪れるツアーのほか、数日かけてパナマを堪能できる各種ツアーまで催行しております。オンリーワントラベルの本拠地パナマへ訪れる際は、ぜひお問い合わせください。
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