赤道直下の魅惑の諸島 ガラパゴスへ

ガラパゴスは南米エクアドルに属す、太平洋に浮かぶ火山性の諸島です。赤道直下に位置し、世界でも貴重な生態系を有しています。

ガラパゴス諸島には名前の付いている島が123島ありますが、そのうち観光客が上陸できる島は16島。それ以外の島は岩礁や小島で成り立っています。居住区がある島は3島。全体で3万人ほどの人々がガラパゴス諸島で暮らしています。エクアドル本土のキトやグアヤキルからはフライトが毎日2便以上往復していて、年間約50万人以上がこの諸島を訪れるのです。

人々を魅了し続けるガラパゴス諸島の楽しみは、なんといってもガラパゴス固有のユニークな動物たちを間近で見られること。一年を通して動物たちのさまざまな営みを観察することができます。人を恐れることを知らないイグアナ、カツオドリ、アシカなどを半径2mの近さで観察でき、ウミガメやアシカ、色とりどりの魚と並んで泳ぐことも可能です。

ウミイグアナ

ガラパゴスは大航海時代の1535年に発見されたのち、かつては捕鯨船の補給地として移住者が生活を営み、ゾウガメの大規模捕食が行われ、海賊の隠れ家として船乗りたちに利用され続けてきました。1832年にエクアドルが領有を宣言すると、エクアドル本土からの流刑地などとして使用されながら、徐々に入植が始まりました。

そしてエクアドル領有宣言から3年後、かのチャールズ・ダーウィンがガラパゴスを訪れたことをきっかけに、ガラパゴスに転機が訪れます。南米最南端への測量航海に随行したイギリス人研究者ダーウィンは、1835年、ガラパゴスに5週間滞在。航海の後、イギリスに帰国したダーウィンは、世界中で収集し観察してきたさまざまな動植物を研究し、航海から23年後の1859年に自然選択による進化理論『種の起源』を出版します。

ガラパゴスでの調査がこの理論着想の大きなヒントとなったため、この海洋諸島は以降、世界中の学者から大きな関心を集めることとなりました。それまでは、一部の海賊や捕鯨船にとっての水と食料(主にゾウガメ)の補給地でしかなかった赤道上の小さな群島が、一躍世界中にその名を知らしめたのです。

やがて入植者も増え、航路が確立されると、ゾウガメやウミイグアナ、コバネウ、フィンチなど、ここでしか見られない進化論の動物たちを一目見ようと、絶海の孤島への本格的なツーリズムが始まりました。

ツーリズムが始まると同時に環境破壊も深刻なものとなり、1978年にはユネスコ世界自然遺産第1号として登録され、本格的な保全活動が開始されました。一旦は人口増加や環境汚染などで危機遺産に登録されましたが、2010年にはリストから除去されました。環境に配慮したエコツーリズムにより、今もなお、このガラパゴス独自で進化を遂げ、ここでしか見ることができない変わった固有種の動植物を見ることができます。

アメリカグンカンドリ

アオアシカツオドリ

そんなガラパゴス諸島を訪れるならぜひおすすめしたいのが、クルージングで各諸島をめぐる旅。個人で行くと、数ある島から島へ時間をかけて移動するのもなかなか大変です。でも、クルージングなら効率よく島めぐりができ、豊富な知識を備えたナチュラリスト同行のもと、動物に近づくことができるというメリットがあります。日常から離れ、船上でゆっくりのんびりと過ごしながら動物を近くで観察し、大自然に触れに行くことができるのです。

そこで、クルーズ船の中でも、オンリーワントラベルが特におすすめしたいクルーズ船を少しご紹介します。

アシカ

ファーストクラス・カタマラン「エコギャラクシー号」

2014年に造られた比較的新しい16人乗りカタマラン「エコギャラクシー号」では、 ファーストクラスサービスの快適さとエコフレンドリーな旅を楽しむことができます。環境保全に配慮したエコ設計で、省エネや水処理システムによる水の再利用、生分解性の洗剤やトイレタリーを使用するなど、徹底しています。

すべてのキャビンにはエアコン、プライベートバスルームが備え付けられ、サンデッキやダイニングルームはゆったりとした空間。バーには世界各国からの乗船客に合わせたカクテルやお酒がさまざまに取り揃えられています。エコロジカルでありながらも、快適でファーストクラスな船旅をお楽しみいただけます。

ガラパゴスクルーズとしては珍しく、5種類の運航コースから選ぶことができます。また、各コースを時間と予算の許す限りつなぎ合わせて乗船することも可能です。

エコギャラクシー号の出発日と行き先

火曜発(4泊5日コース)
サンクリストバル島、ロボス島、サンタフェ島、サウスプラザ島、ノースセイモア島、モスケーラ島、ヘノベサ島、サンタ・クルス島、バルトラ島

木曜発(5泊6日コース)
バルトラ島、サンクリストバル島、サンティアゴ島、フロレアナ島、エルパニョーラ島

土曜発(3泊4日コース)
バルトラ島、サンタ・クルス島、フロレアナ島、エルパニョーラ島、サンクリストバル島

土曜発(5泊6日コース)
バルトラ島、サンタ・クルス島、イザベラ島、フェルナンディーナ島、サンティアゴ島、ラビダ島

土曜発(7泊8日コース)
バルトラ島、サンタ・クルス島、イザベラ島、フェルナンディーナ島、サンティアゴ島、バルトロメ島、バルトラ島

*各コースは月に1〜2本運航となりますので、スケジュールについて詳しいことはお問い合わせください。

クルーズツアーに含まれるもの
・クルーズ内でのすべての食事
・島内の移動
・すべてのデイアクティビティ
・バイリンガル(スペイン語/英語)ナショナルガイド
・シュノーケリング・ウェットスーツレンタル
・カヤックレンタル
・空港アシスタンス
・船員8名とナチュラリストガイド1名

ファーストクラス・カタマラン「アナイ号」

2006年に造られた16人乗りファーストクラス「アナイ号」。カタマラン(双胴船)なので、横揺れに強いのが特徴です。船酔いしやすい方でも、比較的安定した船旅がお楽しみいただけます。キャビンは、プライベートバスルームとエアコンが完備されたツインまたはダブルルーム。上階デッキにはスイートルームが配置されています。

サンデッキ、図書室、テレビ/DVDルーム、ダイニングルーム、バー、ラウンジ、ジャクジーなど、充実した設備とサービスも嬉しいポイント。アナイ号による周遊プログラムで、全行程通しで周遊する場合は15日間。4日間、5日間、8日間のショートプログラムとして参加することも可能です。各ショートプログラムを組み合わせることもでき、自在に11日間、12日間、15日間のプログラムとしても利用可能です。

アナイ号出発日と行き先

火曜発A1コース(3泊4日)
サンクリストバル島、エルパニョーラ島、フロレアナ島、サンタ・クルス島、バルトラ島

金曜発A2コース(4泊5日)
バルトラ島、サンタ・クルス島、ヘノベサ島、サウスプラザ島、サンタフェ島、サンクリストバル島

金曜発B1コース(7泊8日)
バルトラ島、サンタ・クルス島、イザベラ島、フェルナンディーナ島、サンティアゴ島、ラビダ島、チャイニーズハット島、バルトロメ島、ノースセイモア島

金曜発B2コース(7泊8日)
バルトラ島、サンタ・クルス島、ヘノベサ島、サウスプラザ島、サンタフェ島、サンクリストバル島、エルパニョーラ島、フロレアナ島、バルトラ島

クルーズツアーに含まれるもの
・クルーズ内でのすべての食事
・島内の移動
・すべてのデイアクティビティ
・バイリンガル(スペイン語/英語)ナショナルガイド
・シュノーケリング・ウェットスーツレンタル
・カヤックレンタル
・空港アシスタンス
・船員8名とナチュラリストガイド1名

この2つのクルーズのほかにも、 エコノミークラスの単胴船ヨットからラグジュアリークラスの大型クルーズまで、ガラパゴスでは、大小合わせて50隻以上が就航しています。オンリーワントラベルでは、 厳選の快適16人乗りファーストクラス・クルーズの直前セール情報を毎週更新しています。通常価格より500ドルOFFから、お二人参加でお一人様料金という実質半額セールまで。

ご興味のある方はホームページをぜひチェックいただき、お気軽にお問い合わせください。

ラストミニッツHP
https://onlyone.travel/galapagos/galapagos_lastminutes/

この記事が気に入りましたか?

US FrontLineは毎日アメリカの最新情報を日本語でお届けします

オンリーワントラベル・ONLYONE TRAVEL

オンリーワントラベル・ONLYONE TRAVEL

ライタープロフィール

アフリカ・中南米ツアー専門旅行会社。「一生に一度。世界でただ一つ。お客様にとって”Only One”といえる旅を提供し、共有すること」を理念に、2012年設立。本社パナマと中南米6カ国・ケニアのナイロビに置かれた拠点から各国の魅力を最大限に活かしたツアー企画・展開を行う。
中南米Webサイト:https://onlyone.travel
アフリカWebサイト:https://onlyoneafrica.com

この著者への感想・コメントはこちらから

Name / お名前*

Email*

Comment / 本文

この著者の最新の記事

関連記事

アメリカの移民法・ビザ
アメリカから日本への帰国
アメリカのビジネス
アメリカの人材採用

注目の記事

  1. 2024年10月4日

    大谷翔平選手の挑戦
    メジャーリーグ、野球ボール 8月23日、ロサンゼルスのドジャース球場は熱狂に包まれた。5万人...
  2. カナダのノバスコシア州に位置する「ジョギンズの化石崖群」には、約3 億5,000 万年前...
  3. 世界のゼロ・ウェイスト 私たち人類が一つしかないこの地球で安定して暮らし続けていくた...
  4. 2024年8月12日

    異文化同居
    Pepper ニューヨーク同様に、ここロサンゼルスも移民が人口の高い割合を占めているだろうと...
  5. 2024年6月14日、ニナが通うUCの卒業式が開催された。ニナは高校の頃の友人数名との旅行...
  6. ラブラドール半島のベルアイル海峡沿岸に位置するレッドベイには、16世紀に繁栄したバスク人による捕鯨...
  7. フェムケアの最新事情 Femcare(フェムケア)とは「Feminine」と「Car...
  8. 日本では、何においても横並びが良しとされる。小学校への進学時の年齢は決まっているし、学校を...
ページ上部へ戻る