年齢を重ねることを楽しみに

今年もあっという間で、もう10月です。クリスマスツリーの片づけをしたのがそんな遠い昔ではない気がするのに。月日の過ぎ去るスピードが年々加速している気がするのは私だけでしょうか。

職場でもあっという間に月日は過ぎ、今年で勤続18年になりました。入社当時は自分以外の社員さんはほぼ全員年上だったのですが、今ふと周りを見渡してみると、私よりも若い人を探す方が手っ取り早くなってきました。自分としてはいつでも若いグループ側にいる気なんですが、いつの間にか変わってくるんですね。

年齢を重ねていく。毎年誕生日をお祝いできるのは嬉しいけれど、諸手を挙げて大喜び……とはいかないのが複雑な乙女(?)心です。20代の若さと美を永遠に維持できたらどんなにいいか。正直もうこれ以上歳は取りたくないというのが本音ではないでしょうか。職場でも「お局さん」という言葉が昔からあるように、年齢を重ねた女性をあまり好ましいと思わない風潮もありますよね。今では結婚・出産後もずっと働き続ける女性社員さんが増えてきているので、ベテラン女性をネガティブにとらえる人も少ない(と思いたい)ですが、会社で重宝されることはあっても、ウザがられるようなオバサンにはなりたくないものです。

と、こんな感じで、私は今まで年齢を重ねるということをあまり歓迎していませんでした。でも先日、何気なく見ていたテレビ番組で目からウロコな思いをしたのです。

それはNHKの生放送の歌番組でした。その日はパフュームという女性3人グループの結成15周年記念特番の日。番組中に視聴者が質問をツイッターで送り(今どきは「ハガキでどしどし送る」のではなく、ツイッターなんですね)、それに3人が答えるというものでした。おりしも今年はメンバー全員が30歳となった節目の年。それもあってか、「歳を取って何かいいことはありましたか?」という質問があがりました。どう答えるんだろうと思い見ていたら、メンバーの一人が「いやー、歳を取るってマジ楽しくって! 大人って超楽しい!と思ってて。だから、30歳の扉をバーンッて開けたいです」と笑顔で答えたのです。これだけ聞くとただの軽~い女性なだけな気がしてしまうのですが、その後すぐに彼女はこう続けました。

「歳を取るって、いいことしかないです。いろいろな挑戦ができますし。でも、それが実際に実現できるかできないかは自分の責任。なので、自分で責任をもってやっていきたいと思います」

え、歳を取るっていいことしかない? それを聞いた時、私はそういう考え方もあるんだとびっくりするとともに、なんとなく心のつかえがスッと取れたような気がしました。今まで私は歳を取るということのマイナス面ばかりを見ていたのですが、確かにプラス面もありますよね。仕事でも、20代ではできなかった新プロジェクトを担当することもできますし、今まで培った経験をもとに若いメンバーをリードする立場となって、業務を進めることもできます。

私自身もプライベートで、「いつかハーフマラソンを完走してみたい」とか「いつか本を執筆してみたい」などの思いがあります。これはみんな、20代の頃には思いもよらなかったことばかり。年齢を重ねてさまざまなことを経験してきたからこそ、「新たにこれをやってみたい」と思えている気がします。でも、思っているだけでは何も進みません。この「いつかやりたい」を実現するのは自分次第。自分に言い訳せず、責任を持って新たなことに挑戦する。そしてそれを実現する。それが、歳を取っていくことの醍醐味なのかもと思えるようになりました。

先日私が、なるほどと思った名言があります。

女性たちは、歳を取るごとにベストな状態になっていると分かっています。10年前の自分よりも魅力的で、興味深く、自信に満ちていることを

ジェニファー・ロペス(女優)

年齢を重ねることを楽しみながら、1年また1年と成長していきたいですね。

参考サイト:https://tabi-labo.com/261324/excited-aging

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北村祐子 (Yuko Kitamura)

北村祐子 (Yuko Kitamura)

ライタープロフィール

在米23年。津田塾大学を卒業後に渡米し、ルイジアナ大学でMBAを取得後、テキサス州ダラスにある現在の会社で勤務すること20年目。ディレクターとして半導体関係の部品サプライチェーン業務に関わるかたわら、アメリカで働く日本人女性を応援しようと日々模索中。モットーは、「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス」。

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