Gig、Concert、Liveの用法を明確に
- 2019年10月15日
タイトルを見て、「Gig」って何?または「Concert」と「Live」に違いがあるの?と思った人、結構多いのではないでしょうか?「コンサート」や「ライブ」は、日本語(和製英語)としてもよく使われるせいか、間違った英表現をしている人をよく目にします。今回は音楽イベントの話題において、それぞれの単語をどのように使うのが適切なのかご説明いたします。
1) Gig
→「一時的な演奏(仕事)」
Gigは本来、歌手やバンド、DJなどが1回限りのパフォーマンスをすることを意味し、特に短めのショートパフォーマンスのニュアンスが込められています。例えば、今夜あなたが地元のバーで何曲か演奏するなら、「I got a gig tonight. Do you want to come?(今夜ライブするけど、見に来ない?)」と表現することができます。
✔︎その他にもGigは、日雇いのバイトや派遣の仕事など「一時的な仕事」と言う意味もある。例えば、外国人の友達が「I have a teaching gig tonight.」と言うと、1回限りの英会話レッスンがあることを意味する。
✔︎Part-time jobの代わりにPart-time gigとも言う。
・Did you hear Brian landed a part-time gig at Google?(ブライアンがグーグルでパートの仕事が決まったって聞いた?)
・That sounds like a pretty cool gig. Does it pay well?(良さそうな仕事だね。給料はいいの?)
2) Concert
→「演奏会」
Concertは一般的な演奏会を意味し、歌手やDJ、ロックバンドからオーケストラまであらゆる類いのミュージシャンによる音楽イベントを指します。一般的にブルーノ・マーズやレディー・ガガなど有名なプロミュージシャンが大きなコンサートホールで開催するイメージが強いですが、アマチュアミュージシャンが小さな会場でパフォーマンスする場合にも使われます。
✔︎Concertは一般的に有料のイメージがあり、無料コンサートの場合はFree concertと表現する。
・I heard Bruno Mars is having a concert next month. I really want to go!(ブルーノ・マーズのコンサート、来月らしいよ。行きたーい!)
・Are you going to Lady Gaga’s concert?(レディー・ガガのコンサートに行くの?)
3) Live
→「生演奏」
Liveは生で演奏することを意味します。プロの歌手がコンサートで歌ったり、ジャズバンドがジャズバーで演奏したり、ロックバンドメンバーの友人が路上パフォーマンスをするなど、プロや素人、会場の大小関係なく“生”で演奏することがポイントです。また、日本語では「ライブに行く」と言いますが、英語では「I’m going to a live」のようにLiveを名詞として使うことは出来ません。「ライブに行く」を英語で言うなら「I’m going to a concert」になります。
✔︎Liveの一般的な使い方:
・「Watch(See) _____ live」→「生で〜(の演奏)を見る」
・「_____ is performing live / do a live performance」→「(誰々が)ライブ(生演奏)をする」
・My friend’s band is performing live at the party this weekend.(今週のパーティーで友達のバンドがライブするよ!)
・There’s a live band playing at that bar. Let’s go check it out.(あのバーでバンドの生演奏が聴けるよ。行ってみようか。)
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