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日本の土地の値段はどのように見ればいいの?〜日本の地価表記について〜
- 2019年11月22日
普段日本で暮らす私(日本在住です)から見ると、上昇し続ける米国の不動産価格はすごいな~と思います。米国在住者にとって、特に将来不動産の売買を考えている人には関心の高いテーマですね。
一方、米国で暮らしていても日本の不動産価値に関心のある人も少なくないのではないでしょうか?現在日本で不動産を所有している人、将来帰国して購入予定の人、親が不動産を持っていて将来自分が全部もしくは一部を相続する可能性がある人など、その価値や税金がどれくらいになるのか気になるところです。
日本では土地の価格について何通りかの表記方法があり、その違いが分かりづらいかもしれません。どの価格を基準に売買を考えれば良いのか、所有者の固定資産税や親が亡くなった時の相続税がどれくらいになるのか? そこで今回は、土地の価格表記について紹介します。
1.価格の種類
公的機関(国や都道府県)が地価公示法などの法律に基づき鑑定し、公表したものとして4種類があり、またそれとは別に実際の不動産売買における市場取引に利用される実勢価格の計5種類の表記方法があります。
備考
相続税路線価は、その名前の通り路線(道路)ごとに決められています(国税庁のホームページでも地図の上で確認することができます)。ただし、全国すべての地域で決められているわけではありません。決められていない地域では、固定資産税評価額に(地域ごとに決められた)一定倍率を乗じて算出します。
2.調べ方
①公示価格/②基準標準価格
国土交通省の「都市総合情報システム」サイトで調べることができます。トップメニューから「地価公示・都道府県地価調査」メニューをクリックすると日本全国の地図が表示されるので、調べたい地域を指定します。なお、このシステムでは実勢価格(不動産取引価格)を調べるメニューもあります。
https://www.land.mlit.go.jp/webland/
③相続税路線価
下記の国税庁のウェブサイトで確認することができます。
http://www.rosenka.nta.go.jp/
④固定資産税評価額
固定資産税評価額は不動産所有者に対する課税額なので、毎年市町村役場から送付される固定資産税課税明細書で確認することができます。また目安でよければ①公示価格の約70%の額とみることもできます。
⑤実勢価格
実勢価格は実際の売買価格になりますので、不動産業者にコンタクトしたり不動産業者のウェブサイトで簡単に情報を入手することができます。「不動産売買」「不動産購入」などの検索キーワードを入力すれば複数のウェブサイトにアクセスできます。
その他(①~④が表記されたウェブサイト)
一般財団法人資産評価システム研究センターの「全国地価マップ」には公示価格、基準標準価格、相続税路線価、固定資産税評価額のすべてが掲載されています。
https://www.chikamap.jp/chikamap/Portal
上記のような価格表記方法の違いを理解したうえで不動産の価値を見直してみると、より一層関心が高まるかもしれません。
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