英語のビジネスメールで使われる結び・締め言葉
- 2020年10月27日
英語でメールをする時に使われる結び・締め言葉は沢山ありますが、今回はビジネスメールにおいて最も基本的なものをご紹介しようと思います。
1) Sincerely,
まずはフォーマルな結び言葉からスタートしましょう。ビジネスメールで最も一般的な結び言葉が Sincerely, です。Sincerelyは「心から」を意味する単語で、メールの結びに使うと「真心を込めて」のような意味合いになり、相手に誠実な印象を与えるフォーマルな結び言葉です。この表現は面識のある人と面識のない人、どちらに対しても使うことができるので、フォーマルなメールを送る時にどの結び言葉を使っていいかわからない時はこの表現を使えば問題ないでしょう。ただ、友達にカジュアルなメールを送る場合はフォーマル過ぎて固いフィーリングがあるので避けたほうがいいでしょう。
より丁寧にしたい場合は Sincerely yours, もしくは Yours sincerely, が使われます。アメリカ人は Sincerely yours, イギリス人は Yours sincerely, を使うと言われています。もちろん Sincerely, の一言だけでも十分丁寧な響きになりますが、目上の人や大切な顧客や取引先に対しては Sincerely yours, または Yours sincerely, を使うといいかもしれません。
I look forward to hearing from you.
ご連絡お待ちしております。
Sincerely,
John Smith
Sales Representative
Hapa Eikaiwa
(555) 555-5555
〜Example 2〜
Should you require any further information, please do not hesitate to contact us.
さらに情報が必要でしたら、遠慮なくご連絡ください。
Sincerely yours,
Tom Jones
Consultant
Hapa Eikaiwa
(555) 555-5555
2) Regards,
次によく使われる結びの言葉が Regards, です。Regardsは「敬意」を意味する単語なので、メールの最後に使うと「敬意を込めて」といった意味合いになります。 Sincerely, ほどフォーマルではないので、同僚、友達、面識のある顧客や取引先に対して使うといいでしょう。
また、Regards にはいくつかのバリエーションがあります。一般的には Best regards, Kind regards, Warm regards, の3パターンが使われます。Best regards, と Kind regards, は Regards, より丁寧ですが、Sincerely, ほどフォーマルな響きはなく、ビジネスの場ではよく使われる便利な結び言葉です。どちらも同じ意味合いを持ちますが、感覚的には Kind regards, の方が若干フォーマルな響きがあるように思います。Warm regards, は基本的に友人や親戚などに対して使われるので、ビジネスメールを書くときは Best regards, もしくは Kind regards, を使うことをお勧めします。
We look forward to your visit.
ご来訪をお待ちしております。
Regards,
Brian Williams
Customer Service Representative
Hapa Eikaiwa
(555) 555-5555
〜Example 2〜
Please let me know if you have any problems.
何か問題がございましたらお知らせください。
Best regards,
Andrew Davis
IT Technician
Hapa Eikaiwa
(555) 555-5555
3) Best,
次は Regards, と同様、ややフォーマルな響きがあり、ビジネスメールでよく使われる Best,について。Best wishes, や Best regards, の略した言い方で、一般的に親しい間柄で使われます。ちなみに、Best wishes は「幸運を祈る」を意味する表現で、相手の幸運や幸福、成功を祈る時に使われ、ビジネスメールとカジュアルメールの両方で使えます。その他「I’m wishing you all the best.」を略した All the best, も似たような意味として使われます。失礼な印象はなく、相手に「全てが上手くいきますように」と幸運を祈ってあげたい時は All the best, もしくは Best wishes, を使うといいでしょう。
Please let me know if you have any questions.
何かご質問がございましたらお知らせください。
Best,
Kenny Brown
Web Developer
Hapa Eikaiwa
(555) 555-5555
4) Thank you,
ビジネスメールでは Thank you, も結び言葉として使うことができます。Thank you は文字通り「ありがとうございます」を意味し、相手に感謝の気持ちを伝えたい時に使われます。シンプルに Thanks, と書くこともでき、その場合は Thank you, よりカジュアルな響きになります。
もし、相手に何かを依頼する時は「前もってお礼を申し上げます」を意味する Thank you in advance, と書くこともできます。しかし、この結び言葉を使うときは、相手がお願い事を受け入れてくれることを前提にしているので、依頼を受け入れてくれるかまだ分からない状態でこの表現を使うと、ちょっと厚かましい印象を与えてしますので使い方には気をつけましょう。
I would appreciate your immediate attention to this matter.
迅速にご対応をいただければ幸いです。
Thank you,
Jack Johnson
Project Manager
Hapa Eikaiwa
(555) 555-5555
ビジネスメールでは避けた方がいい結び言葉
次はビジネスメールで避けた方がいい結び言葉をいくつか紹介します。まずは「またね」の意味として友達同士ではよく使われる
See you,
See you later,
Later,
の3つです。親しい友人へのメールであれば問題ありませんが、ビジネスメールとしてはカジュアル過ぎるので避けた方がいいでしょう。
最近よく見かける結び言葉 Cheers, も使い方に注意が必要です。この結び言葉は元々、イギリスでよく使わていたそうです。どちらかというとビジネスフレンドリーな響きがあり、同僚や仲の良い人に対してであれば使っても問題ありませんが、アメリカではこの結び言葉はフォーマル過ぎず良い響きがあると思う人がいる一方で、ビジネスではカジュアル過ぎるという声もあり賛否両論です。なのでフォーマルなメールでの使用は避けた方が無難でしょう。
続きまして Take care of yourself の略で「体に気をつけてね」の意味としてよく使われるTake care, について。友達や親しい間柄であれば使っても全然問題ありませんが、面識のない人やフォーマルなメールでの使用は控えた方がいいでしょう。
Thx や Rgrds のように省略した結び言葉もカジュアル過ぎるのでビジネスメールでの使用は避けましょう。仲の良い友人とLINEやメッセンジャーなどでやりとりをしているのであれば、このような省略英語を使っても問題ありませんが、ビジネスメールではインフォーマル過ぎるので避けるのがベストでしょう。
結び言葉を使わない状況もある?
同僚や面識のある人と、まるでSNSでやりとりしているような感覚で、同じ用件について何度もメールをする状況では結び言葉を使わないケースもあります。しかし、あくまで個人的な意見ではありますが、やりとりの回数に関係なく、最後に結び言葉を使うのはビジネスマナーだと思います。
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