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Femcareコラム

セクシャル・ウェルネス

そもそもセクシャル・ウェルネスとは、世界保健機構(WHO)の定義によると「セクシュアリティに関連する身体的、感情的、精神的、社会的幸福の状態」を指します。疾患ケアや人権尊重に加え、「プレジャー(快楽)」というのも大事な観点のひとつです。

この性的快楽について、日米では大きな差があります。2018年にTENGAが行った世界調査では、性生活満足度を100点満点で測ったところ、アメリカ人平均が72.3点に対し、日本人平均は37.9点と倍近い開きがありました。婦人科の医師によると、女性が性的快楽を得るには「セルフプレジャー(マスターベーション)で自分の体を知ること」が重要ですが、女性のセルフプレジャー経験率のアメリカ人平均は76%、日本人平均は58%と差があります。

女性のプレジャーアイテム使用経験率を見ても、アメリカ人平均は50.8%ですが、日本人平均は20.7%。女性向けアイテム市場が広大で、女性自らが購入することの多いアメリカに比べ、日本の女性向けアイテム市場はまだ小さく、「男性が買い、男性が女性に使うことを想定されたアイテム」も多いのです。それらの中には、女性にとっては大きく硬すぎて、苦痛を伴うアイテムも少なくありません。

日本では長い間、女性のセルフプレジャーやアイテム使用が「いやらしいこと、はしたないこと」だとされてきました。今でもその風潮はありますが、2020年頃からフェムテック・ブームが起こったことで、プレジャーアイテムもフェムテックのひとつとして多くのメディアが取り上げるようになりました。オーガズムに達すると副交感神経が優位になり、リラックスしやすくなることから、アイテムを用いたプレジャータイムは「自分の心身と向き合うリラックスタイム」として紹介されています。

弊社では「女性が気軽に買えて、本当に使いたいアイテム」を女性の手で作ることを目的に、2013年に「iroha」を生み出しました。大阪府・梅田の百貨店にあるiroha常設店には、20代から80代まで、幅広い年齢の女性が訪れます。東京都・原宿にオープンした「TENGA LAND」にカップルでirohaアイテムを買いに来るお客様も多く、セクシャル・ウェルネス、特に女性の性についてポジティブに捉える方は、昔よりも増えているのではないでしょうか。

※意識調査の出典
https://www.tenga.co.jp/topics-archives/2018/05/28/6295/

執筆者
西野 芙美
株式会社TENGA マーケティング・ディレクター
セクシャル・ウェルネス向上のためのアイテムやサービスを72ヶ国に提供しているメーカー。フェムケアブランド「iroha」もその一つ。
https://store.tenga.co.jp

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