犬用おやつの販売トラック 〜 シアトルに登場、自然素材で
- 2016年4月26日
- アメリカ発ニュース
ワシントン州シアトルで、犬のおやつ専門の移動販売トラックが登場して注目されている。
AP通信によると、トラックの名称は、「bark(吠える)」と「bakery(パン屋)」を掛けた「The Seattle Barkery(ザ・シアトル・バーカリー)」。10カ月前から市内のドッグパーク、オフィスビル駐車場、ファーマーズ・マーケット、個人主催のイベントなどに出向き、犬用のごちそうを販売している。
シアトルは子供より犬の数の方が多い街で、人間用の移動屋台市場は成熟しつつあり、ペット用食品の販売トラック出現は自然な成り行きとの声もある。トラックのオーナー兼経営者のフォード夫妻は「人と犬の活動が組み合わさった場所では確実に市場があると思う。飼い主はいつも犬を家や車に残しておきたくはない」と話している。
しかし、ペット専門の食品販売トラックは国内でもまだ珍しく、そうとは知らずにおやつを自分のために買って戸惑う客もいるという。犬のおやつを作り始めたきっかけは、妻のドーンさんがドッグウォーカーをしていた時に続いたペットフードのリコール(商品回収)だった。加工品でなく手作りおやつが売り物で、商品はすべて柔らかく、自然の材料を使っている。
近年、ペット関連市場は拡大しており、2015年のハロウィーンにはペット用衣装だけで約3億5000万ドルの売り上げがあったと見られている。全米の68%に相当する8250万世帯が動物を飼っており、ペット関連支出は1996年に210億ドルだったのが15年は過去最高の557億ドルを記録。今年は600億ドルに近づくとみられている。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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