クラウド・ストレージ・サービス大手ドロップボックス(Dropbox)の利用者6800万人以上のログイン情報が闇市場で売りに出されていることが判明した。
ワシントン・ポストによると、販売されているのは、利用者の電子メール住所や暗号化された認証語を含む約5GB分のデータで、近年の利用者認証情報流出では最大規模。
ドロップボックスは2012年にサイバー攻撃を受けて利用者情報が盗まれたが、被害の全貌が分かったのは約10日前のことで、同社は、利用者名と認証語の変更を利用者たちに呼びかけている。
利用者情報をオンライン密売するザリアルディール(TheRealDeal)という闇市場では、ドロップボックス利用者データの価格が密売人によって2ビットコイン(約1141ドル)と設定されている。売れたという報告はまだない。
ドロップボックスから盗まれた認証語は、セキュリティー技術のソルトが使われハッシュで保存されていたことから、ハッカーによる解読は非常に難しい。認証語が解読された形跡はまだない。
サイバーセキュリティー専門家でハッカーのブライアン・シーリー氏によると、闇市場での売り値は、盗まれた情報の価値を反映する。解読された情報は利用価値が高くなることから高値で売り出される。今回の2ビットコインという売り値は安いことから、ドロップボックスの利用者認証語は解読されていない状態だと推測できる。(U.S. Frontline News, Inc.社提供)
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