「Most」と「Most of」の違い

今日は、日常会話では頻繁に使われているはずなのにも関わらず、意外と多くの方がちゃんと理解できていないのでは?と思われる、「Most」と「Most of」の違いと使い分けについて、出来るだけ分かりやすく説明しようと思います。ルールは簡単なので覚えておきましょう!


1) Most
→「(一般的に)ほとんどの〜・大抵の〜・大概の〜」

「一般的」や「世間一般」といったニュアンスを含んだ「ほとんど」を表す場合は“Most”が用いられます。例えば、「大抵の子供はケーキが好きです」は「Most kids like cake.」となり、クラスメイトや地元仲間など限定された子供のことではなく、世間一般の子供達を指ます。

✔︎使い方:「Most」+「名詞」

・Most people work too much.(世の中の大半の人は働き過ぎです。)
・Most Europeans can speak English.(欧州人は大概英語が話せます。)
・I think most cats are cute.(猫はだいたい可愛いもんでしょ。)

2) Most of
→「〜のほとんど・〜の大部分・〜の大半」

特定・限定されたなかでの「大部分」を表す場合は“Most of”が用いられます。例えば、「このクラスの大半の子供はケーキが好きです」は「Most of the kids in this class like cake.」となり、世間一般のことではなく、特定されたグループ(ここではクラス)における大多数の子供達を指します。

✔︎使い方:「Most of」+「代名詞」 / 「Most of the」+「名詞」
✔︎人の名前や地名の前は「Most of」が使われる。

・Most of the students in my class want to study abroad.(私のクラスメイトの大半は、留学をしたがっています。)
・Most of my friends are married.(私の友達のほとんどが結婚をしています。)
・I’ve read most of Higashino Keigo’s books.(東野圭吾の本は、ほとんど読みました。)
下記のように比較してみたら分かりやすでしょう!

・Most kids like cake.(ほとんどの子供はケーキが好きです。)
・Most of the kids in this class like cake.(このクラスの大半の子供はケーキが好きです。)

・Most people work too much.(世の中の大半の人は働き過ぎです。)
・Most of the people in my company work too much.(私の会社の多くの人は働き過ぎです。)

・Most Europeans can speak English.(欧州人は大概英語が話せます。)
・Most of my European friends can speak English.(私の欧州人の友達の大半は英語が話せます。)

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Jun Senesac

Jun Senesac

ライタープロフィール

ロサンゼルス出身の日米ハーフ。両親が運営するL.A.の英会話学校「BYB English Center」にて、高校生の頃から英語講師としてのキャリアをスタート。カリフォルニア州にあるUC Santa Barbara大学へ入学し、1年間一橋大学へ交換留学。卒業後、国際交流員として石川県内灘町役場で2年間の勤務を経て、2011年にアメリカへ帰国しBYB姉妹校をアーバインに開校。
2013年に英語学習サイト「Hapa英会話」を設立。2014年の2月よりHapa英会話のPodcastをスタートし、月間およそ40万ダウンロードされるまで成長。iTunes Japanが発表した『Best of 2014/2015』に2年連続選出。YouTubeにて登録者5万人を超える英会話チャンネル「Hapa英会話」を配信。
YouTubeやPodcast、ブログやメルマガなど様々な媒体を通じて、日米文化を取り入れた英語の学習環境を提供。
YouTube: https://www.youtube.com/hapaeikaiwa

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