車のリース販売が急増〜与信緩和で記録的水準に

 かつては高級車に限定されていたリース方式の自動車販売が、与信枠の緩和やメーカーの大衆市場重視の姿勢を背景に記録的水準に達している。

 ロサンゼルス・タイムズによると、エクスペリアン・オートモーティブのまとめでは、高級車のジャガーやBMWのリース需要は依然としてが高いが、現在はホンダ「シビック」や「アコード」、トヨタ「カムリ」、現代「ソナタ」などの大衆車で、新車販売に占めるリースの割合が大きく伸びている。

 大衆車のリースが増えている背景として、料金の低下がある。エドマンズ・コムによると、2012年のリースの月料金の中間値は361ドルと、購入した場合のローン月額(434ドル)を約20%下回った。04年第1四半期に16.3%だった新車販売に占めるリースの割合は、13年同期は25.6%に上昇している。

 自動車メーカーの中でも、大衆車を含めて特にリース販売に力を入れているのはホンダだ。シビックのリース料は頭金なしで月169ドルとなっている。

 しかし、エドマンズのフィリップ・リード編集者は、リースは安いが短期間の選択肢にすぎないとくぎを刺す。36カ月が平均というリース契約期間が終了すれば、月額がいくらであろうが手放さなければならず、消費者の大部分は別の車を購入するかリースすることになるからだ。契約期間の終了時に車を購入できる選択肢もあるが、その場合はリース開始時の価格になるため、同型同年式の中古車を買うより高くなる。

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