サムスン、メガネ型端末の特許を出願 〜 身体装着型機器の市場開拓へ

 サムスン電子(Samsung Electronics)は、独自のメガネ型情報端末の特許申請書類を韓国の特許庁に出願した。

 ウォール・ストリート・ジャーナルによると、サムスンの出願書類では、「イヤフォンが付いた設計で、利用者は運動しながら電話したり音楽を聞いたりでき」、スマートフォンと連動して電話着信が通知され、手がふさがっている時でも簡単に操作できる、と説明されている。レンズは透明または半透明。

 出願書類を見る限り、サムスンのメガネ型端末は、グーグルがすでに利用者実験を進めているグーグル・グラス(Google Glass)に酷似する。差別化点を探すならば、サムスン版のほうが運動対応の要素に強みを持っていると言える。

 携帯電話市場が飽和状態に近づくなか、身体装着型の情報端末は、次なる成長市場として技術企業から注目されている。サムスンはスマート腕時計のギャラクシー・ギアをすでに発売しており、今後、同事業をメガネ型にも拡大させたい考えだ。

 しかし、身体装着型端末には課題も多い。その一つは電池持続時間だ。アップル(Apple)やLG電子向けに電池を供給しているLGケムは最近、首飾りのように使えるワイヤー型電池を発表し、電源ソリューションを提示した。

 ただ、サムスンは、身体装着型端末がスマートフォンに取って代わるとは考えていない。スマート腕時計やメガネ型端末は、スマートフォンやタブレットを補完する製品という位置づけだとサムスンの社長も述べたばかり。

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