産業汚水を安く簡単に浄化〜カナダ企業の新技術

 製造業、鉱業、化学業界などが排出する産業汚水を、低コストで簡単に何度でも再利用できる新しい浄水技術が開発された。

 ギガオムによると、カナダ・バンクーバーの新興企業アクシン・ウォーター・テクノロジーズ(Axine Water Technologies)が開発したこの技術は、内部に幾層ものセル(両電極とセパレータからなる基幹部品)を並べたモジュール(規格化された容器)を使って行う。汚水を流すと電気分解反応で水中のあらゆる粒子が酸化され、浄化された水が出てくる仕組み。副産物は純粋な水素だけで、これも収集できる。

 石油やガスの採掘、化学処理、半導体の生産などで発生する汚水を再利用できれば、真水の使用量が減り、大幅な節水につながると考えられる。アクシンのシステムでは汚水は陽極にしか触れないため、電解質でサポートする必要はなく、触媒は低コストで電極の付着物や劣化も発生しない。生産費や消費電力も少なく、コストは競合する浄水技術より5倍も安いという。

 さらに化学物質を一切使わない上、汚泥も出ないという長所があり、モジュールをいくつもつなぐことで大型のシステムを作ることもできる。

 アクシンは2015年初頭までに顧客に試験事業を提供する予定で、このほどシリーズA投資ラウンドで、クリサリックス・エナジー・ベンチャー・キャピタルやBDCベンチャー・キャピタルといった既存の出資者のほか新しい投資会社ロダ・グループから、計560万ドルの資金を調達している。

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