ベライゾン、AWSへの直接リンクを提供 〜 顧客の需要に対応、選択肢を拡充

 ベライゾン(Verizon)は、同社のセキュア・クラウド・インターコネクト(SCI=Secure Cloud Interconnect)サービス経由で顧客に接続を提供するクラウド・サービス事業者一覧に、アマゾン・ウェブ・サービシズ(AWS=Amazon Web Services)を追加した。

 利用企業数の多いアマゾンのクラウド顧客を取り込むことが狙いと考えられる。

 SCIは、流動的帯域分配やアプリケーション・パフォーマンス・スループット、サービスの質、そして利用ごとの課金を可能にするマルチ・クラウド環境について、顧客による管理を可能にするサービス。

 データ・センター・ノーレッジ誌によると、SCIではAWSダイレクト・コネクト(AWS Direct Connect)を利用し、接続網およびデータ・センター・インターフェイスの事前統合を可能にすることで、AWSへの安全な直接リンクを提供する。

 企業顧客はそれによって、専用高速接続を自動的かつ迅速に設定したいAWSのリージョン(領域)とサービスを選択できる。

 ベライゾンは、AWSダイレクト・コネクト対応SCIの提供を北バージニアおよびシリコン・バレーですでに開始した。10月末をめどに、ロンドンとシドニー、シンガポール、東京でも開始する計画だ。

 ベライゾンやレベル3(Level 3)といったマネージド・サービス事業者のあいだでは、AWSを自社サービスの競合とみなすのではなく、積極的に対応することで自社事業に利益をもたらすという考えが次第に広がっている。

 イクイニックス(Equinix)やコアサイト(CoreSite)といったデータ・センター事業大手も、ハイブリッド基幹設備を希望する企業の需要に応えるために、ダイレクト・コネクトに対応しつつある。

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